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WindowsでCodex app-serverが起動しない:4つのエラー文別の直し方

再インストールや.codexの削除の前に、エラー文で分岐を決めます。パス系は記録を直し、ハンドシェイクはlogs_2.sqliteを退避、0xC000001Dは原因のDLLを確かめます。

••36 分で読めます•OpenAI Codex
「ChatGPT failed to start」のダイアログから、os error 3、nodePath、handshake、0xC000001Dの4つの分岐と、それぞれの直す場所へ分かれる図

Codex app-serverは、Windows版のCodexアプリ(2026年7月9日からChatGPTデスクトップアプリの一部)や、ChatGPTのブラウザー拡張機能の裏で動くcodex.exeのプロセスです。画面側はapp-serverと最初のやり取り(initialize)を済ませてから動き出すため、ここが起動できないと「ChatGPT failed to start」のダイアログが出たり、拡張機能のサイドパネルやBrowser Useだけが止まったりします。

直し方はエラー文で決まります。パスが見つからない系(os error 3、nodePath、resourcesPath)は、自動更新で消えた古いフォルダーを設定ファイルがまだ指している状態で、記録を今のフォルダーに直せば戻ります。initialize handshake timed outは30秒の起動期限に準備が間に合わない状態、0xC000001Dはcodex.exeがCPUの実行できない命令に当たってクラッシュした状態です。

2026年10月9日時点で、この4つのエラーにはOpenAIの原因説明も修正版の番号もありません。以下の手順はGitHubのissueやフォーラムで利用者が「効いた」と報告したもので、報告者の人数を添えて軽い順に並べています。アプリの再インストール、Windowsの「リセット」、%USERPROFILE%\.codexの削除から始めるのは避けてください。.codexはアプリのパッケージの外にあるので再インストールでは変わらず、消すと会話履歴まで失います。

app-serverのエラー文別:原因と最初に試すこと

エラー文(抜粋)出る場所主な原因最初に試すこと直ったサイン
failed to start codex app-server: The system cannot find the path specified. (os error 3)アプリ内のBrowser Use、Chromeプラグイン、node_repl更新で消えたフォルダーをconfig.tomlや環境変数CODEX_CLI_PATHが指している記録されたパスを、今あるbin\<ハッシュ>フォルダーに直すページ移動やスクリーンショットが通る
Codex app-server manifest entry is missing required path nodePath(resourcesPath、codexCliPath)ChatGPT拡張機能のサイドパネル(Chrome、Edge、Braveなど)chrome-native-hosts-v2.jsonに古いNodeやリソースのパスが残っているデスクトップアプリを先に起動して30〜60秒待つ。だめならこのファイルのパスを直すサイドパネルが読み込まれる
Codex app-server initialize handshake timed out起動時の「ChatGPT failed to start」ダイアログ30秒以内に準備が終わらない(壊れた・巨大なlogs_2.sqlite、残ったプロセス、WSLモード)トレイから完全に終了し、logs_2.sqlite*を別フォルダーへ移すダイアログが出ずにウィンドウが開く
code=3221225501(0xC000001D)起動時のダイアログ、Codex app-server websocket closed外部DLLの注入(Astrill VPNのASProxy64.dll)、またはCPU命令の前提イベント ビューアーで障害の起きたモジュール名を確かめるtasklist /m ASProxy64.dllが該当なしになり、アプリが起動する

ロゴ画面から進まない、サインイン直後に無言で閉じる、program not foundなど、この表にない表示は後半の「app-serverまわりの似たエラー」の早見表で行き先を確かめてください。

作業の前に:トレイから完全に終了し、.codexは消さずに退避する

どの分岐でも、ファイルに触る前に次の3点を守ると、直らなかったときに元へ戻せます。

ウィンドウを閉じても終了していません。アプリは最後のウィンドウを閉じてもタスクトレイに常駐し、裏のcodex.exeを含む10前後のプロセスがデータベースを開いたままになります(#39015の報告)。タスクトレイのアイコンから終了を選び、次のコマンドで何も表示されないことを確かめてから作業します。IDEのCodex拡張機能も、自分のapp-serverを動かしているので閉じておきます。

powershell
Get-Process ChatGPT, codex, node_repl -ErrorAction SilentlyContinue

.codexは会話の保存場所です。%USERPROFILE%\.codexにはconfig.toml、サインイン情報のauth.json、スレッド一覧のstate_5.sqlite、ローカルの会話履歴sessionsなどが入っています。デスクトップアプリも公式にこのフォルダーをCodexのホームとして使うと説明されています。削除して履歴を失った報告があり(#49265)、0xC000001Dの報告では消しても直りませんでした。OpenAIのサポート担当もフォーラムで、%APPDATA%\Codexは削除ではなくCodex.backupへのリネームを勧め、.codexはバックアップがない限り消さないよう回答しています。

powershell
# 完全終了したあとで実行。sessionsが大きいと時間と容量がかかります
$stamp = Get-Date -Format yyyyMMdd-HHmm
Copy-Item "$env:USERPROFILE\.codex" "$env:USERPROFILE\codex-backup-$stamp" -Recurse

Windowsの「リセット」と管理者実行は最初の手にしません。設定の「アプリ」からリセットしたらローカルのCodexタスクが消えた、という報告があります(フォーラム、2026年9月30日)。リセットするとサインインもやり直しです。「管理者として実行」で起動すると、公式ドキュメントのとおりCodexのエージェントも同じ権限を引き継ぎ、すべてのコマンドが管理者権限で動きます。切り分けのために一度試すことはあっても、常用はしないでください。

failed to start codex app-server(os error 3)の直し方

このエラーは、アプリ内のブラウザー(Browser Use)やChromeプラグインを使った瞬間に出ることが多いです。node_replがページ操作のためにcodex app-server --listen stdio://を起動しようとして、実行ファイルが見つからずに失敗します。タブの一覧は取れるのに、ページ移動(tab.goto())やDOMの取得、スクリーンショットだけが失敗するのが典型です。os error 3はWindowsの「指定されたパスが見つかりません」、os error 2は「指定されたファイルが見つかりません」で、同じ系統です。

代表的なissueは#19187で、2026年4月23日から開いたまま、9月22日まで「まだ起きる」というコメントが続いています(#20206、#26011なども同じ症状)。

os error 3が起きる仕組み:更新で古いハッシュフォルダーが消える

アプリはC:\Program Files\WindowsApps\OpenAI.Codex_...\app\resources\にある補助プログラムを、ユーザーごとのフォルダーへコピーして使います。

  • %LOCALAPPDATA%\OpenAI\Codex\bin\<ハッシュ>\(codex.exe、node_repl.exeなど)
  • %LOCALAPPDATA%\OpenAI\Codex\runtimes\cua_node\<ハッシュ>\bin\(node.exe)

このハッシュ付きのパスが、次の場所にも書き込まれます。

  • %USERPROFILE%\.codex\config.tomlの[mcp_servers.node_repl]のcommandと、[mcp_servers.node_repl.env]のCODEX_CLI_PATH
  • ユーザー環境変数のCODEX_CLI_PATH
  • chrome-native-hosts-v2.json(%LOCALAPPDATA%\OpenAI\Codex\と%USERPROFILE%\.codex\の2か所)

自動更新で古いハッシュフォルダーが消えても記録が書き換わらないと、存在しないパスを起動しようとしてos error 3になります。仕組みは利用者が#26011などで組み立てたもので、OpenAIの説明ではありません。同じ古いパスが原因で、Browser Useが「enterprise network policy blocks it」という無関係に見える文で失敗した例もあります(#28474)。

config.toml、CODEX_CLI_PATH、chrome-native-hosts-v2.jsonの3か所が、更新で削除された古いハッシュのbinフォルダーを指してos error 3やnodePathエラーになり、今ある新しいハッシュのフォルダーへ書き換えると直る仕組みの図

記録されたパスを今あるフォルダーに直す手順

複数の報告者が効いたと書いている方法です。

  1. 今ある補助プログラムの場所を確かめます。

    powershell
    Get-ChildItem "$env:LOCALAPPDATA\OpenAI\Codex\bin" -Recurse -Include codex.exe, node_repl.exe |
      Select-Object FullName, LastWriteTime
  2. 記録されているパスを表示して、1の結果と比べます。

    powershell
    Select-String -Path "$env:USERPROFILE\.codex\config.toml" -Pattern "node_repl|CODEX_CLI_PATH"
    [Environment]::GetEnvironmentVariable("CODEX_CLI_PATH", "User")
  3. 食い違っていたら、アプリを完全に終了してからconfig.tomlをコピーして控えを作り、commandとCODEX_CLI_PATHを1で見つかった新しいフォルダーのパスに書き換えます。TOMLではダブルクォートの中の\がエスケープ扱いになるので、Windowsのパスはシングルクォート('C:\Users\...\node_repl.exe')か/区切りで書きます。ダブルクォートのまま\を1つで書くと、起動自体が止まる別の不具合になります。

  4. ユーザー環境変数のCODEX_CLI_PATHが古いフォルダーを指しているなら、新しいパスに直すか削除します。自分で設定した覚えがなければ削除で構いません。

    powershell
    [Environment]::SetEnvironmentVariable("CODEX_CLI_PATH", $null, "User")
  5. タスクトレイから完全に終了して、アプリを起動し直します。

Browser Useでページを開き、スクリーンショットや移動が通れば直っています。直ったあとも、次の大きな更新で同じことが起きる場合があります。

%LOCALAPPDATA%\OpenAI\Codex\binそのものがない場合

2026年4〜5月のビルドでは、binフォルダーが作られず、補助プログラムが%LOCALAPPDATA%\Packages\OpenAI.Codex_2p2nqsd0c76g0\LocalCache\Local\OpenAI\Codex\binにしかない状態が複数報告されました(#19562)。その場合はジャンクションでつなぐ回避策が使われています。

powershell
$target = "$env:LOCALAPPDATA\Packages\OpenAI.Codex_2p2nqsd0c76g0\LocalCache\Local\OpenAI\Codex\bin"
$link   = "$env:LOCALAPPDATA\OpenAI\Codex\bin"
if ((Test-Path $target) -and -not (Test-Path $link)) {
  New-Item -ItemType Junction -Path $link -Target $target
}

ただし、クリーンなVMで試した人は、このあとエラーがサンドボックスのCreateProcessAsUserW failed: 5に変わりました。26.506のビルドでbinが作られるようになったという報告もあるので(1人)、今のビルドでフォルダーがあるなら、この手順ではなく上のパス修正を使います。

os error 3で効かなかったと報告されている対処

複数の報告者が、アプリの「修復」「リセット」、再インストールだけ、PCの再起動、管理者として実行、npm版Codex CLIのインストールでは直らなかったと書いています。どれも古いパスの記録を書き換えないためです。

拡張機能のnodePath・resourcesPathエラー:古いパスの記録を直す

ChatGPTのブラウザー拡張機能(旧称「Codex for Chrome」)のサイドパネルに、Unable to start ChatGPTとCodex app-server manifest entry is missing required path nodePath(またはresourcesPath、codexCliPath)が出る症状です。Chromeだけでなく、EdgeやBraveでも報告されています。

拡張機能はデスクトップアプリの部品を借りて動いています。ブラウザーはネイティブメッセージングのホストcom.openai.codexextension(定義ファイルは%LOCALAPPDATA%\OpenAI\extension\com.openai.codexextension.json)を通じてextension-host.exeを起動し、extension-host.exeがchrome-native-hosts-v2.jsonに書かれたパスを読んで、Nodeやapp-serverの場所を知ります。「missing」は項目がないという意味ではなく、記録されたパスがもう存在しないという意味です。デスクトップアプリの更新で古いcua_node\<ハッシュ>や古いパッケージのフォルダーが消えても、このファイルが更新されないと起きます(#35705、#32706、#42520)。2026年10月3日と10月8日の更新のあとにも再発が報告されています。

まず公式のチェックリストと、入っているアプリの種類を確かめる

公式の拡張機能ドキュメントは、ブラウザーにつながらないときの確認を次の順で挙げています。このエラー文そのものは載っていませんが、軽い手から試せます。

  1. ChatGPTデスクトップアプリを更新する。ChatGPTやCodexのデスクトップアプリが複数入っているなら、それぞれ更新するか、使っていないものを削除する
  2. ブラウザーを再起動し、サイドチャットが読み込まれるか確かめる
  3. デスクトップアプリの「Settings > Computer Use」で、ブラウザーが「Install」ではなく「Manage」と表示されているか確かめる
  4. 拡張機能を入れたブラウザーのプロファイルを使っているか確かめる
  5. 新しいチャットで試す
  6. デスクトップアプリを再起動し、それでもだめなら「Settings > Computer Use」から拡張機能を入れ直す
  7. それでも使えなければ、アプリで/feedbackを送り、チャットIDを添えてサポートに連絡する

1の「複数のアプリ」は見落としやすい点です。現在のアプリは表示名が「ChatGPT」でも、パッケージ名はOpenAI.Codexのままです。別パッケージの旧アプリ「ChatGPT (Classic)」(OpenAI.ChatGPT-Desktop)にはapp-serverがなく、一般的なChatGPTのダウンロードリンクから入れ直すとこちらが入ることがあります(#32706)。

powershell
Get-AppxPackage *OpenAI* | Select-Object Name, Version, InstallLocation

OpenAI.Codexが入っていなければ、Microsoft Storeの製品ID9PLM9XGG6VKSから入れます(winget install --id 9PLM9XGG6VKS -s msstore)。

デスクトップアプリを先に起動して30〜60秒待つ

拡張機能はデスクトップアプリが動いている間だけ使える、という報告があります。アプリを起動して30〜60秒ほど置いてから拡張機能を開くとエラーが消えた、という人が1〜2人います(#35705)。また、デスクトップアプリのCodexに「Chromeに接続して」と頼んだら状態が作り直されて直った、という報告も1件あります(#32706)。

OpenAIのサポート担当は、プラグインのインストールを何度もやり直す、アンインストールする、キャッシュを消す、といった操作を繰り返さないよう勧めています(フォーラム、プラグインが「インストール失敗」と表示される件への回答)。

chrome-native-hosts-v2.jsonのパスを今のフォルダーに直す

上で直らないときの手です。複数の報告者が効いたと書いています。

  1. デスクトップアプリとブラウザーを完全に終了し、%LOCALAPPDATA%\OpenAI\Codex\chrome-native-hosts-v2.jsonをコピーして控えを作ります。

  2. 今あるパスを調べます。

    powershell
    # resourcesPathに使う場所
    (Get-AppxPackage -Name OpenAI.Codex).InstallLocation + "\app\resources"
    # nodePathに使う場所(新しいものを選ぶ)
    Get-ChildItem "$env:LOCALAPPDATA\OpenAI\Codex\runtimes\cua_node\*\bin\node.exe" |
      Sort-Object LastWriteTime -Descending | Select-Object FullName, LastWriteTime
  3. ファイル内のnodePath、nodeModuleDirs、resourcesPathを、2で見つかった実在するパスに書き換えます。JSONの中では\を\\と書きます。

  4. デスクトップアプリを先に起動し、そのあとでブラウザーを開きます。

サイドパネルが読み込まれ、チャットで@からブラウザーを選べれば直っています。

この書き換えを自動で行うPowerShellスクリプトRepair-CodexChromeManifest.ps1を、利用者のCherryDTがGistで公開しています。ファイルのバックアップを取ってから書き換え、-WhatIfを付ければ変更内容の表示だけで止まります。効いたという確認は1件で、OpenAIのものではないので、中身を読んでから-WhatIf付きで試してください。プラグインのキャッシュとlatestジャンクションまで作り直す上級者向けの手順は#42520にあります。

initialize handshake timed out:30秒の期限を超える原因

Codex app-server initialize handshake timed outは、「ChatGPT failed to start」のダイアログに「Check for Updates」と「Quit」が並んで出るエラーです。公式のapp-serverドキュメントのとおり、画面側は標準入出力でapp-serverと接続し、最初にinitialize要求を送って応答を待ちます。このやり取りがハンドシェイク(handshake)です。

デスクトップアプリはこの応答を30秒しか待ちません。ログにはdurationMs=30012、cause=initialize_handshake_timeoutと記録されます(#39015)。30秒という値はドキュメントには載っておらず、ログから読み取れるものです。時間切れになるとapp-serverは止められ、次の起動でも同じ準備をやり直すので、原因を取り除くまで毎回失敗します。

壊れた2.27GBのlogs_2.sqliteでは30秒の期限で停止し、3つのファイルを移したあとは1.7秒で開いた例と、プロセス停止、logs_2の移動、WSLの切り替え、sessionsの移動を失うものが少ない順に並べた図

試す順番は次のとおりです。上ほど失うものが少なくなります。

残ったCodexプロセスを止めてから起動し直す

前回のプロセスが状態データベースをつかんだままだと、app-serverが起動を終えられません。1人の報告者は10回以上この状態になり、毎回次のコマンドのあとに起動して直したと書いています(#32160)。

powershell
Get-Process *codex*, *chatgpt*, *node_repl*, *codex-computer-use* -ErrorAction SilentlyContinue |
  Stop-Process -Force

ターミナルやIDEで動いているCodex CLIのセッションもまとめて止まるので、作業中のものがあれば先に終えてください。

logs_2.sqliteを別フォルダーへ移す

もっとも多く報告されている原因は、%USERPROFILE%\.codex\logs_2.sqliteが巨大になっているか、壊れていることです。6.7GBに膨らんでいた例のほか、2.27GBの壊れたファイルを移したらハンドシェイクが1.7秒で終わった例があります(#27741、#39015)。#39015によると、このファイルはアプリのログ用で、会話や設定は入っていません。

トレイから完全に終了し、IDEのCodex拡張機能も閉じてから、本体と-wal、-shmの3つをまとめて移します。

powershell
$codex = "$env:USERPROFILE\.codex"
$hold  = "$codex\logs-hold-$(Get-Date -Format yyyyMMdd-HHmm)"
New-Item -ItemType Directory -Path $hold | Out-Null
Move-Item "$codex\logs_2.sqlite*" $hold

次の起動で空のログDBが作られ、ダイアログが出ずにウィンドウが開けば成功です。しばらく問題なく動くのを確かめてから、移したフォルダーを消してください。OpenAIの担当者は#23917で、新しいビルドはデータベースの破損を検出するようになり、自動修復に取り組んでいると書いていますが、修正版の番号は示していません。

移すのはlogs_2.sqlite*だけにします。state_5.sqliteはスレッド一覧なので、移すと会話の一覧が見えなくなります。

エージェントをWSLで動かしている場合

設定でエージェントをWSLで動かしていると、起動時の状態データの処理が/mnt/c越しになって30秒を超えることがあります(#36320、#38345)。アプリが開かないと設定画面で切り替えられないので、%USERPROFILE%\.codex\config.tomlで次のように書いた報告があります(1人)。[desktop]の節がすでにあれば、その中の値だけを変えます。

toml
[desktop]
runCodexInWindowsSubsystemForLinux = false

代わりに、最初の失敗した起動をそのまま40秒ほど待って処理を終わらせ、起動し直したら開いたという人もいます(1人)。WSLを切ると、WSL側で作ったチャットは開けなくなります(#39169)。直ったあとでtrueに戻すか、設定画面からWSLに戻してください。切り替えには再起動が必要だと公式ドキュメントにあります。

セッション履歴が巨大な場合は最後の手として移す

Redditでは、64個のセッションファイルが合計22.24GBになっていた人が、全体のバックアップを取ったうえでsessions、archived_sessions、state_5.sqlite*を削除せずに別フォルダーへ移して起動できたと報告しています(r/codex、2026年8月15日)。この人はlogs_2.sqlite*を移すだけでは直りませんでした。ただし同じスレッドで2人が、自分の原因はWSLの設定だったと書いています。会話の一覧が見えなくなる操作なので、上の手順で直らないときだけにして、移したファイルは消さずに残してください。

ほかに、プロキシの接続先を切り替えたら直ったという報告も1件あります(#29040)。

0xC000001Dで起動しない:Astrill VPNとCPU命令の見分け方

0xC000001Dは10進数で3221225501、意味はSTATUS_ILLEGAL_INSTRUCTION(CPUが実行できない命令に当たった)です。画面にはChatGPT failed to start. (code=3221225501, signal=null). Most recent error: Codex app-server websocket closed (code=3221225501)や、Codex app-server process is not availableと出ます(#24408、#30884、#32675)。デスクトップ版のこのエラーには、OpenAIの担当者からの回答がまだありません。

再インストール、パッケージの再登録、Visual C++再頒布可能パッケージの導入、SQLiteデータベースや.codexの削除では直らなかったと報告されています(#42029、#30884)。まず、どのモジュールでクラッシュしたかを確かめます。

イベント ビューアーで障害の起きたモジュール名を確かめる

イベント ビューアーで「Windowsログ」→「アプリケーション」を開き、ソースが「Application Error」でcodex.exeのものを探して、障害が発生しているモジュールの名前(Faulting module name)を見ます。PowerShellなら次のとおりです。

powershell
Get-WinEvent -FilterHashtable @{ LogName = 'Application'; ProviderName = 'Application Error' } -MaxEvents 30 |
  Where-Object Message -match 'codex' |
  Select-Object TimeCreated, Message | Format-List

モジュールがASProxy64.dllなら:AstrillのLSPを外す

ASProxy64.dllは、VPNソフトAstrillがWinsockに組み込むLSP(通信を中継する部品)で、これがcodex.exeに読み込まれてクラッシュしていた、という報告がデスクトップ版ではいちばん多く集まっています(#24408、#30884、#45597)。報告者のCPUはZen 5、Core Ultra、Core i7-14700KFなど新しいものなので、この場合はCPUの古さが原因ではありません。Astrillを終了してPCを再起動しただけでは変わらなかった、とも書かれています(#30884)。LSPはAstrillを起動していなくてもWinsockに登録されたまま残るためと考えられます。

複数の報告者が効いたとする手順です。

  1. Astrillを開き、Ctrlキーを押したままメニューを開いて「Help」→「LSP Uninstall」を選ぶ

  2. PCを再起動する

  3. 次のコマンドで「該当するタスクはありません」と出ることを確かめる

    powershell
    tasklist /m ASProxy64.dll

Astrillのメニューで外せない場合は、netsh winsock show catalog | findstr ASProxyで残っているか確かめ、管理者のターミナルでnetsh winsock resetを実行して再起動する方法もあります。ただしこれはAstrill以外のLSPもすべて初期化します。Astrill自体をアンインストールして直った人もいます。使い続けるなら、OpenWebやWireGuardのプロトコルはLSPを入れないという報告があります。

Astrill以外のDLLで同じクラッシュが起きたという報告は、2026年10月9日時点で見当たりません。別の外部DLLが出ていた場合も、Windowsのセキュリティ保護を無効にする回避策はOpenAIのサポート担当が勧めていないので、モジュール名を添えて報告してください。

モジュールがcodex.exe自身なら:CPU命令の前提で、手元では直せない

もう1つの原因は、一部のcodex.exeのビルドが古いCPUにない命令を前提にしていることです。npm版Codex CLI 0.135.0はHaswell世代のXeonでこのエラーになり、OpenAIの担当者が「次のリリースで修正する」と回答しました(#25367、回避策は0.134.0への固定)。これはCLIについての回答で、デスクトップ版の修正を約束したものではありません。VS Code拡張機能のcodex.exeでは、Zen 3やRaptor LakeでHW capability requested: 0x200000と出てクラッシュし、WSL2上のLinux版なら動くと報告されています(#17410、未解決)。

現在のデスクトップ版が、どのCPU命令を必要としているかは公開されていません。障害モジュールがcodex.exe自身で、LSPのような外部DLLが見当たらないなら、設定やファイル操作では直らないと考え、CPUの型番を添えて報告し、更新を待ってください。その間にCLIが必要なら、WSL2上のLinux版を使う報告者がいます。

app-serverまわりの似たエラー:表示別の対処早見表

次の表示は、上の4つと見た目が似ていますが原因が別です。ビルド番号は報告時点のもので、更新で状況が変わりやすい点に注意してください。

表示・症状報告された時期・ビルド主な原因対処
エラーなしでロゴやくるくる表示から進まない26.924〜26.928(2026年9月下旬〜10月上旬)画面側がapp-serverの起動通知を受け取れない(利用者の分析)ロゴのまま、コマンドラインにapp-serverを含むcodex.exeだけを終了すると、約9秒で画面が出る(Qiita、#48333)。exec-serverのほうを終了しても効かない。26.930.xで直ったという報告が複数ある
サインイン後10〜35秒で無言で閉じる26.1002.7124.0(2026年10月7日〜)裏で入れる実行環境パッケージOpenAI.CodexPrimaryRuntimeのインストール中にwindows-updater.nodeがクラッシュするダウンロード済みの.msixを署名確認のうえ手動で入れる非公式の回避策がある(フォーラム、#52029)。署名者が「OpenAI OpCo, LLC」でValidのときだけ使う
Unable to locate the Codex CLI binary、またはウィンドウが出ない26.820〜26.915パッケージから実行ファイルをコピーできない新しいビルドへ更新するか、Storeの「ChatGPT (Beta)」を使う。C以外のドライブに入れているなら「設定」→「アプリ」から「移動」でCドライブへ戻す(#40700、#40843)。古いハッシュのcodex.exeをCODEX_CLI_PATHで指すと、あとでスレッドが壊れた例がある
code=3221225506(0xC0000022)26.820〜26.825レジストリSafeDllSearchModeが0で、パッケージ内のDLL読み込みが拒否される管理者でHKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\SafeDllSearchModeをWindows既定の1に戻す(#40913、複数の報告)
Codex app-server process is not available、「ChatGPT hit a snag」各ビルド裏のcodex.exeが落ちたあとの二次的な表示イベント ビューアーで終了コードを見て分岐する。メモリ不足(0xc0000409)、PATHが長すぎて環境ブロックが32KBを超える(0xC0000017)、Astrillなどの報告がある(#36619、#46374)
failed to launch codex app-server: program not found26.930(2026年10月7日に1件)Cloudチャットからの「Computer Use」で起きる。原因は不明同じ操作を「On my computer」のチャットで行うと動いたという報告(#51867)
failed to reload config ... missing escaped value各ビルドconfig.tomlのダブルクォート内のWindowsパス/区切りかシングルクォートに直す(#37616)。設定の書き方はCodex サンドボックスと config.toml:承認・書き込み・ネットワークも参照
timed out waiting for cloud config bundle after 15s組織管理の設定を使う環境起動前の管理設定の取得が15秒で終わらない(ハンドシェイクとは別)Codexがcloud config bundleを15秒で読み込めないときの切り分け
HW capability requested: 0x20000000(0xc0000409)CLI、VS Code拡張機能環境変数OPENSSL_ia32capが関係設定した覚えのないOPENSSL_ia32capがシステムに残っていないか確かめる(#12962、フォーラム)
終了コード3221225781(0xC0000135)各ビルドvcruntime140_1.dllがないMicrosoftの最新のVisual C++再頒布可能パッケージ(x64とx86)を入れる(フォーラム、1人の報告)

起動はできていて、作業中に接続が切れて再接続を繰り返す場合は、CodexがReconnectingを繰り返すときの安全な復旧手順が対象です。

直らないときにOpenAIへ伝える情報と、使わないほうがいい回避策

手元で直らなかったときは、同じエラー文のissue(os error 3なら#19187、nodePathなら#35705、ハンドシェイクなら#39015、0xC000001Dなら#32675)に情報を足すか、アプリから/feedbackを送ります。OpenAIのサポート担当がフォーラムで求めているのは、アプリのバージョン、Windowsのビルド、イベント ビューアーのエラー、ログです。

  • アプリのバージョン:Get-AppxPackage -Name OpenAI.Codex | Select-Object Version
  • Windowsのビルド:winver
  • エラー文の全文と、終了コード(code=...)
  • デスクトップアプリのログ:%LOCALAPPDATA%\Packages\OpenAI.Codex_2p2nqsd0c76g0\LocalCache\Local\Codex\Logs\<年>\<月>\<日>\codex-desktop-*.log(古いビルドは%LOCALAPPDATA%\Codex\Logs)
  • クラッシュダンプ:%LOCALAPPDATA%\Packages\OpenAI.Codex_2p2nqsd0c76g0\LocalCache\Roaming\Codex\web\Codex\Crashpad\reports
  • 拡張機能の問題なら、/feedbackを送ったチャットのID

ログとクラッシュダンプはパッケージのフォルダー内にあるので、Remove-AppxPackageでアンインストールする前にコピーしておきます。

issueのコメント欄には、使わないほうがいいものも流れています。0xC000001Dのissueに新規アカウントが投稿した「パッチ入り」のzipは、別の利用者からランサムウェアだと指摘されています。browser-client.mjsを書き換えてサイトの許可チェックを通してしまうパッチや、複数のスレッドで宣伝されている非公式の修復ツールも、OpenAIのものではありません。どれも実行しないでください。

2026年10月9日時点で、公式の変更履歴にこれらのエラー文に触れた項目はありません。関係しそうなのは、2026年5月5日の「app-serverの失敗をより多く再起動が必要なものとして分類」と、7月30日の「パッケージのパスが長い場合のWindowsインストールの信頼性改善」だけです。nodePathのように更新のたびに再発している例もあるので、大きな更新のあとに同じエラーが戻ったら、上の手順をもう一度試してください。

Codexアプリの対応状況と再インストールについての質問

CodexアプリはWindowsで動作しますか?

動作します。Codexアプリは2026年3月4日(26.304)からWindowsにネイティブ対応し、7月9日からはChatGPTデスクトップアプリに統合されました(変更履歴)。公式の入手先はMicrosoft Storeの製品ID9PLM9XGG6VKSで、Storeが使えない環境向けには署名付きMSIXの配布方法が公式ドキュメントにあります。表示名は「ChatGPT」でも、パッケージ名はOpenAI.Codexです。

Codexアプリを再インストールすればapp-serverのエラーは直りますか?

この4つのエラーでは、再インストールだけで直ったという報告はほとんどありません。原因になっているconfig.toml、chrome-native-hosts-v2.json、logs_2.sqliteはパッケージの外にあり、アンインストールしても残るからです。きれいに入れ直してもchrome-native-hosts-v2.jsonに古い記録が残ったという報告もあります(#40357)。再インストールより、エラー文に対応するファイルを直すほうが早く、データも失いません。

デスクトップアプリが起動しなくてもCodex CLIは使えますか?

多くの場合は使えます。ロゴ画面で止まる不具合や、0xC000001Dの報告の一部では、ターミナルのCodex CLIは普通に動いていました(Qiita、#30884)。ただしAstrillのLSPが原因のときは、CLIのサインイン(codex login --device-auth)まで落ちた報告があるので(フォーラム)、LSPを外すまではCLIも当てにできません。