2026年10月8日時点の定価で比べると、「どの価格帯でもGeminiがいちばん安い」とはもう言えません。低価格帯ではGemini 2.5 Flash-Lite、GPT-6 Luna、Claude Haiku 5.5の入力単価がそろって100万トークンあたり$0.10で、差は出力の$0.40と$0.50だけです。ただし2.5系は非推奨ではないものの、提供は以前から2.5系を使っているユーザーに限定されています(Googleの廃止予定のページ、2026年10月9日更新)。新規プロジェクトでは、Geminiの最安テキストモデルは3.1 Flash-Lite($0.25 / $1.50)です。入力$2の帯ではGPT-6.1 SolとClaude Sonnet 5.5が出力$10で並び、Gemini 3.1 Pro Previewは出力$12と少し高くなります。上位帯はClaude Opus 5.5が$4 / $20、GPT-6 AstraとClaude Fable 5.1が$10 / $50です。Geminiが中価格帯で明確に安いのはGemini 3.6・3.8 Flashの$0.75 / $3.75ですが、この価格は2026年12月31日までで、2027年1月1日から$1.50 / $7.50に上がります。
実際の請求額は単価表どおりにはなりません。思考トークンは3社とも出力として課金され、プロンプト長がHaiku 5.5は10万、Gemini Proは20万、GPT-6は27万2000トークンを超えると高い料金に切り替わります。一方でキャッシュとBatchを使えば大きく下がります。以下では、価格帯ごとの対照表、3つのワークロードの月額試算、請求をずらす要因、用途別の選び方の順に確認できます。料金はすべて米ドル、Standard(通常処理)、100万トークンあたりの定価で、税や円換算は含みません。
価格帯別のAPI料金比較:最安は帯ごとに入れ替わる
3社のモデルを価格と各社の位置づけで3つの帯に分けると、次のようになります。表の数字は「入力 / 出力」です。
| 価格帯 | Gemini API | OpenAI API | Claude API |
|---|---|---|---|
| 低価格帯 | 2.5 Flash-Lite $0.10 / $0.40(以前から2.5系を使っている場合のみ) 3.1 Flash-Lite $0.25 / $1.50(新規プロジェクトの最安) | GPT-6 Luna $0.10 / $0.50 | Haiku 5.5 $0.10 / $0.50(プロンプト10万トークン以下) |
| 中価格帯 | 3.6・3.8 Flash $0.75 / $3.75(2026年末まで) 3.1 Pro Preview $2 / $12(20万トークン以下) | GPT-6.1 Sol $2 / $10(27万2000トークン以下) | Sonnet 5.5 $2 / $10 |
| 上位帯 | Gemini 4 Argon $2 / $10(11月30日まで) 12月1日から $4 / $20 | GPT-6 Astra $10 / $50(27万2000トークン以下) | Opus 5.5 $4 / $20 Fable 5.1 $10 / $50 |
出典:Gemini API料金、OpenAI API料金、Claude API料金(いずれも2026年10月8日時点)。
帯ごとの結論は次のとおりです。
- 低価格帯:入力は3社同額で、出力が$0.10安いFlash-Liteがわずかに安くなります。短いリクエスト1万件の月額なら$3.50対$4です。ただしHaiku 5.5はプロンプトが10万トークンを超えると全料金が5倍になるため、長文を入れる用途ではLunaやFlash-Liteとの差が大きく開きます。新規プロジェクトでは、Geminiの低価格帯は3.1 Flash-Lite($0.25 / $1.50)になり、短いリクエストではLunaやHaiku 5.5の方が安くなります。
- 中価格帯:入力$2のモデル同士ではSolとSonnet 5.5が同額で、Gemini 3.1 Pro Previewは出力の分だけ高くなります。Gemini 3.6・3.8 Flashは入力も出力もSol・Sonnetの半額以下ですが、2027年からは2倍になる前提で予算を組む必要があります。
- 上位帯:2026年10月13日に一般提供が始まったGemini 4 Argonは、11月30日までの導入価格が$2 / $10で、この帯ではいちばん安くなります。12月1日からは$4 / $20になり、Opus 5.5と同額です。Opus 5.5はAstraとFable 5.1($10 / $50)の半分以下です。
同じ帯に並べても性能が同じという意味ではありません。帯は価格と各社の製品の位置づけでそろえたもので、品質は自分のタスクとデータで比べる必要があります。
Gemini・OpenAI・Claudeのモデル別API料金(2026年10月8日時点)
帯の代表だけでなく、各社の主なモデルの料金を並べます。長文脈やキャッシュの単価はモデルごとに違うので、使う機能の列まで確認してください。
Gemini APIの使用料金はいくらですか?
Gemini APIは、最も安いモデルで入力$0.10・出力$0.40(2.5系を以前から使っている場合の2.5 Flash-Lite。新規プロジェクトでは3.1 Flash-Liteの入力$0.25・出力$1.50)、Proモデルで入力$1.25〜$2・出力$10〜$12です(プロンプト20万トークン以下の場合)。
| モデル | 入力 | 出力 | 20万トークン超の入力 / 出力 | 無料枠 |
|---|---|---|---|---|
| Gemini 2.5 Flash-Lite | $0.10 | $0.40 | なし | あり |
| Gemini 3.1 Flash-Lite | $0.25 | $1.50 | なし | あり |
| Gemini 3.5 Flash-Lite | $0.30 | $2.50 | なし | あり |
| Gemini 2.5 Flash | $0.30 | $2.50 | なし | あり |
| Gemini 3.6・3.8 Flash | $0.75 | $3.75 | なし | あり |
| Gemini 3.5 Flash・3.7 Flash(2026年10月8日に非推奨) | 掲載なし | 掲載なし | — | — |
| Gemini 2.5 Pro | $1.25 | $10 | $2.50 / $15 | あり |
| Gemini 3.1 Pro Preview | $2 | $12 | $4 / $18 | なし |
| Gemini 4 Argon | $2(12月1日から$4) | $10(12月1日から$20) | 割増なし | なし |
Gemini 3.6・3.8 Flashの$0.75 / $3.75は2026年12月31日までの価格で、2027年1月1日から$1.50 / $7.50になります。BatchとFlexは半額、Priorityは1.8倍です。2.5 Flash-Lite、2.5 Flash、2.5 Proは非推奨ではなく停止日も未発表ですが、提供は以前から使っているユーザーに限定されています。新規プロジェクトでいちばん安いのは3.1 Flash-Liteで、停止は最短2027年5月7日、後継は3.5 Flash-Liteです(廃止予定のページ)。以前$1.50 / $9.00だった3.5 Flashと3.7 Flashは2026年10月8日に非推奨となり、リクエストはそれぞれ3.6 Flashと3.8 Flashへ自動転送されています(リリースノート)。料金表に旧IDの行はなく、転送されたリクエストの単価も公開されていないため、旧IDを使っている場合はモデルIDを書き換え、請求はCloud Billingのレポートで確認してください。無料枠の回数上限は料金ページとは別の場所で確認する必要があり、その手順はGemini APIの無料枠は今も使える?上限の確認方法と課金の境界で説明しています。
Googleの最上位モデルGemini 4 Argonは2026年10月13日に有料枠で一般提供になりました(料金は10月14日に確認)。導入価格$2 / $10は11月30日までで、12月1日から$4 / $20です。無料枠はなく、キャッシュは暗黙的キャッシュのみで、読み取りは$0.10(12月から$0.20)です。提供先やClaude 2モデルとの費用比較はGemini 4 ArgonとOpus 5.5・Sonnet 5.5の使い分けにまとめています。
OpenAIのAPI料金はいくらくらいが目安ですか?
OpenAIのAPIは、低価格のGPT-6 Lunaで入力$0.10・出力$0.50、標準のGPT-6.1 Solで入力$2・出力$10、最上位のGPT-6 Astraで入力$10・出力$50が目安です。入力が27万2000トークンを超えたリクエストは、超えた部分だけでなくリクエスト全体が長文脈料金になります。
| モデル | 入力 | キャッシュ入力 | キャッシュ書き込み | 出力 | 27万2000トークン超(入力 / キャッシュ / 出力) |
|---|---|---|---|---|---|
| GPT-6 Luna | $0.10 | $0.01 | $0.125 | $0.50 | $0.20 / $0.02 / $0.75 |
| GPT-6.1 Sol | $2 | $0.10 | $2.50 | $10 | $4 / $0.20 / $15 |
| GPT-6 Astra | $10 | $1 | $12.50 | $50 | $20 / $2 / $75 |
旧版のGPT-6 Solも入力$2・出力$10ですが、キャッシュ入力は$0.20で、6.1 Solの2倍です。BatchとFlexは半額、Fastは2倍、Astraだけが選べるUltrafastは6倍になります。
AnthropicのAPI料金はいくらですか?
Claude APIは、Haiku 5.5が入力$0.10・出力$0.50、Sonnet 5.5が$2 / $10、Opus 5.5が$4 / $20、Fable 5.1が$10 / $50です。
| モデル | 入力 | キャッシュ読み取り | 出力 | 長いプロンプト |
|---|---|---|---|---|
| Claude Haiku 5.5 | $0.10 | $0.01 | $0.50 | 10万トークン超で全料金5倍($0.50 / $0.05 / $2.50) |
| Claude Sonnet 5.5 | $2 | $0.10 | $10 | 100万トークンまで同じ単価 |
| Claude Opus 5.5 | $4 | $0.20 | $20 | 100万トークンまで同じ単価 |
| Claude Fable 5.1 | $10 | $0.25 | $50 | 100万トークンまで同じ単価 |
Claudeは4.6以降のモデルなら100万トークンのコンテキストを通常単価で使えますが、Haiku 5.5だけは例外です(コンテキストウィンドウの説明)。Batchは半額、キャッシュ書き込みは5分保持で入力の1.25倍、1時間保持で2倍です。Opus 5.5の高速モードは$8 / $40になります。Opus 5.5とFable 5.1の使い分けはClaude Opus 5.5とFable 5.1を比較:料金と使い分けで詳しく扱っています。
月額コストの試算:1万件・50万件・長文書2万件
単価の差が月額でどれくらいになるかを、キャッシュもBatchも使わない定価で比べます。計算式は次のとおりです。
月額 = リクエスト数 ×(入力トークン数 × 入力単価 + 出力トークン数 × 出力単価)÷ 100万
たとえばClaude Sonnet 5.5で1万件を処理する場合は、10,000 ×(1,500 × $2 + 500 × $10)÷ 1,000,000 = $80です。
- ① 小規模:月1万リクエスト、1件あたり入力1,500・出力500トークン
- ② 成長期:月50万リクエスト、1件あたり入力1,500・出力500トークン
- ③ 長文書:月2万リクエスト、1件あたり入力15万・出力2,000トークン
| モデル | ① 小規模 | ② 成長期 | ③ 長文書 |
|---|---|---|---|
| Gemini 2.5 Flash-Lite(以前から2.5系を使っている場合) | $3.50 | $175 | $316 |
| GPT-6 Luna | $4 | $200 | $320 |
| Claude Haiku 5.5 | $4 | $200 | $1,600 |
| Gemini 3.1 Flash-Lite(新規プロジェクトの最安) | $11.25 | $562.50 | $810 |
| Gemini 3.8 Flash(2026年末まで) | $30 | $1,500 | $2,400 |
| Gemini 3.8 Flash(2027年1月から) | $60 | $3,000 | $4,800 |
| GPT-6.1 Sol | $80 | $4,000 | $6,400 |
| Claude Sonnet 5.5 | $80 | $4,000 | $6,400 |
| Gemini 4 Argon(2026年11月30日まで) | $80 | $4,000 | $6,400 |
| Gemini 3.1 Pro Preview | $90 | $4,500 | $6,480 |
| Claude Opus 5.5 | $160 | $8,000 | $12,800 |
| Gemini 4 Argon(2026年12月1日から) | $160 | $8,000 | $12,800 |
| GPT-6 Astra | $400 | $20,000 | $32,000 |
| Claude Fable 5.1 | $400 | $20,000 | $32,000 |
表から読み取れるポイントは3つです。
- ①と②では低価格帯の差は小さい:50万件でも2.5 Flash-Liteが$175、LunaとHaiku 5.5が$200です。差の$25より、出力の長さや品質の違いのほうが請求に効きます。2.5系を使えない場合のGeminiは3.1 Flash-Liteの$562.50で、LunaとHaiku 5.5の方が安くなります。
- ③ではHaiku 5.5だけが5倍になる:入力15万トークンは10万のしきい値を超えるため、Haiku 5.5は入力$0.50・出力$2.50で計算され、Lunaの$320に対して$1,600です。同じ長さでも20万以下のGemini 3.1 Pro Previewと27万2000以下のSolは通常料金のままです。この2モデルの比較はClaude Haiku 5.5とGPT-6 Luna料金比較:10万トークン超で最大5倍で、しきい値の両側を試算しています。
- Gemini 3.8 Flashは2027年に2倍になる:②の$1,500は2026年中だけの数字で、同じ使い方なら2027年1月からは$3,000です。年をまたぐ予算ではこちらの列で比べてください。
この試算はあくまで比較用の基準値です。トークン数はトークナイザーによって同じ文章でも変わり、モデルによって出力の長さも違います。
請求が定価とずれる要因:思考トークン、長文脈、キャッシュ、Batch
月額試算は「見えている入出力だけ」を数えています。実際の請求では、次の要因で上にも下にもずれます。②成長期のClaude Sonnet 5.5(定価で$4,000)を例にすると、思考トークンが1件あたり1,000増えれば$9,000に上がり、共通部分のキャッシュで$3,050、全件Batchで$2,000に下がります。それぞれの計算は以下の各項目にあります。

思考トークンは3社とも出力料金で課金される
推論(思考)を使うモデルでは、画面に表示されない思考トークンも出力トークンとして課金されます。OpenAIの推論トークン、Claudeの拡張思考、Geminiの思考モデルのいずれも同じ扱いです。出力単価は入力の4〜6倍なので、思考が増えると請求は急に増えます。
仮に②成長期のSonnet 5.5で、表示される回答500トークンに加えて思考が1,000トークン出たとすると、500,000 ×(1,500 × $2 + 1,500 × $10)÷ 1,000,000 = $9,000になり、定価試算の$4,000の2倍以上です。同じ条件ならGPT-6.1 Solも単価が同じなので$9,000です。思考トークンの量はタスクと推論の強さの設定で大きく変わるため、usageの値で実測するしかありません。各社のusageフィールドの読み方は推論トークンを二重計上しない:Gemini・OpenAI・Claudeのusage検算にまとめています。
長文脈のしきい値:Haiku 5.5は10万、Gemini Proは20万、GPT-6は27万2000
プロンプトが一定の長さを超えると、単価そのものが切り替わります。

- Claude Haiku 5.5:10万トークンを超えると入力・キャッシュ・出力のすべてが5倍
- Gemini 2.5 Pro・3.1 Pro Preview:20万トークンを超えると入力と出力が高い料金に(3.1 Pro Previewは$4 / $18)
- GPT-6 Luna・6.1 Sol・Astra:入力27万2000トークンを超えるとリクエスト全体が長文脈料金に(6.1 Solは$4 / $15)
- Claude Sonnet 5.5・Opus 5.5・Fable 5.1:100万トークンまで割増なし
- Gemini 4 Argon:割増の段階なし(入力と出力の合計で1,048,576トークンまで)
しきい値の前後でどれだけ変わるかを、1リクエスト(出力2,000トークン)で計算すると次のようになります。
| モデル | 入力15万トークン | 入力30万トークン |
|---|---|---|
| GPT-6 Luna | $0.016 | $0.062 |
| Gemini 2.5 Pro | $0.21 | $0.78 |
| GPT-6.1 Sol | $0.32 | $1.23 |
| Gemini 3.1 Pro Preview | $0.32 | $1.24 |
| Claude Sonnet 5.5 | $0.32 | $0.62 |
| Claude Opus 5.5 | $0.64 | $1.24 |
| Gemini 4 Argon(11月30日まで / 12月1日から) | $0.32 / $0.64 | $0.62 / $1.24 |
| GPT-6 Astra | $1.60 | $6.15 |
| Claude Fable 5.1 | $1.60 | $3.10 |
入力が2倍になると、割増のないSonnet 5.5は請求もちょうど2倍ですが、しきい値を超えるSolは約3.8倍になります。30万トークンの文書では、SolとGemini 3.1 Pro Previewが割増のないOpus 5.5とほぼ同額になり、Sonnet 5.5はその半額です。長い契約書やコードベースを丸ごと入れる用途では、帯の単価よりこのしきい値のほうが選択を左右します。
キャッシュとBatchで下がる幅
毎回同じシステムプロンプトや参照文書を送る場合、キャッシュ読み取りの単価が効きます。GPT-6.1 Sol、Claude Sonnet 5.5、Claude Opus 5.5のキャッシュ読み取りは通常入力の20分の1、Fable 5.1は40分の1です。
②成長期のSonnet 5.5で、入力1,500トークンのうち1,000トークンが共通部分としてキャッシュから読まれる場合を計算すると、500,000 ×(1,000 × $0.10 + 500 × $2 + 500 × $10)÷ 1,000,000 = $3,050です。定価の$4,000から約24%下がります。6.1 Solもキャッシュ入力が$0.10なので同じ$3,050です。ただしこの計算はキャッシュ書き込みの費用を含んでいません。Claudeの書き込みは入力の1.25倍(5分保持)または2倍(1時間保持)、6.1 Solは$2.50で、キャッシュが切れて書き直す回数が多いほど節約は小さくなります。
即時の応答が要らない処理は、3社ともBatchで半額です(GeminiとOpenAIはFlexも半額)。②成長期をすべてBatchに回せば、Sonnet 5.5とSolは$4,000が$2,000に、Gemini 3.1 Flash-Liteは入力$0.125・出力$0.75になるため$562.50が$281.25になります。以前から2.5系を使っている場合の2.5 Flash-Liteは、入力$0.05・出力$0.20で$175が$87.50です。夜間の一括要約や分類、評価用の再実行など、待てる処理から先に移すのが確実です。
速度オプションとトークナイザーの差
逆に請求を押し上げるのが速度優先のオプションです。GeminiのPriorityは1.8倍、OpenAIのFastは2倍、GPT-6 AstraのUltrafastは6倍、Claude Opus 5.5の高速モードは$8 / $40(通常の2倍)です。応答速度が必要な経路だけに限定しないと、月額試算の数字がそのまま倍になります。
また、同じ日本語の文章でもトークン数はトークナイザーによって変わります。単価だけを比べると、トークン数が多く数えられるモデルの実質コストを低く見積もってしまいます。候補が絞れたら、同じ入力を各社のAPIに送り、usageに返るトークン数で単価を掛け直してください。
用途別の選び方:どのワークロードにどのAPIを使うか
単価と請求をずらす要因を合わせると、用途ごとの最初の候補は次のように絞れます。
| 用途 | 最初に試す候補 | 判断を変える条件 |
|---|---|---|
| 短い問い合わせ、分類、抽出を大量に処理 | Gemini 2.5 Flash-Lite(以前から2.5系を使っている場合のみ。新規は3.1 Flash-Lite)、GPT-6 Luna、Claude Haiku 5.5 | 50万件でも月額差は$25程度。品質と出力の長さで選ぶ。Haiku 5.5はプロンプト10万トークン以下に限る |
| 10万〜20万トークンの文書要約・RAG | 低予算ならLuna(以前から2.5系を使っていれば2.5 Flash-Liteも)、品質重視ならSonnet 5.5・6.1 Sol・3.1 Pro Preview | Haiku 5.5は5倍の料金になるので避ける |
| 27万2000トークンを超える文書やコードベース | Claude Sonnet 5.5、Opus 5.5 | GPT-6とGemini Proはしきい値を超えると割増。Sonnet 5.5は30万トークンでSolの約半額 |
| 中価格帯のコーディング・エージェント | GPT-6.1 Sol、Claude Sonnet 5.5、Gemini 3.8 Flash | SolとSonnetは定価が同じで、差は思考トークンとタスク完了までの往復回数で決まる。3.8 Flashは2027年に2倍 |
| 最上位の品質が必要な判断・長い推論 | Claude Opus 5.5、Gemini 4 Argon | Argonは11月30日まで$2 / $10、12月1日からOpus 5.5と同じ$4 / $20。AstraとFable 5.1は単価がOpusの2.5倍。品質差を自分のタスクで確かめてから上げる |
| 費用をかけずに試作 | Gemini(Flash、Flash-Lite、2.5 Proの無料枠) | 3.1 Pro Previewには無料枠がない。2.5系は以前から使っているユーザーに限定される。上限は事前に確認する |
| 待てる一括処理 | 3社どれでもBatch | 半額になるので、まず対象の処理を切り分ける |
中価格帯のSolとOpus 5.5のように定価の比率とタスク単価の比率が一致しない例は、GPT-6.1 SolとOpus 5.5比較:定価2倍、タスク単価は6倍差で取り上げています。トークン単価が安いモデルでも、往復回数や思考トークンが増えれば1タスクあたりでは高くつきます。
すでにGeminiで運用していて、別のAPIへ移るかを検討しているなら、移行で本当に安くなる条件を安いGemini APIのままか、代替APIへ移るか?2026年に本当に節約できる分岐点で整理しています。
Gemini・OpenAI・Claude APIの料金でよくある質問
2026年で最も安いAI APIはどれですか?
2026年10月8日時点の3社の定価では、2.5系を以前から使っている場合はGemini 2.5 Flash-Lite(入力$0.10・出力$0.40)が最も安く、新しく始めるプロジェクトではGPT-6 LunaとClaude Haiku 5.5(入力$0.10・出力$0.50)が最安で、Geminiの最安である3.1 Flash-Lite($0.25 / $1.50)はそれより高くなります。2.5系は非推奨ではありませんが、Googleは以前から使っていたユーザーだけに提供を制限しています。Batchを使えば2.5 Flash-Liteは$0.05 / $0.20です。3.1 Flash-Liteの停止は最短2027年5月7日です。Haiku 5.5はプロンプトが10万トークンを超えると5倍になるので、長文を扱うならFlash-LiteかLunaが安くなります。
月間10万リクエストの実行コストはいくらですか?
1件あたり入力1,500・出力500トークン、定価・キャッシュなしで計算すると、Gemini 2.5 Flash-Liteが$35(2.5系を以前から使っている場合。新規プロジェクトで最安の3.1 Flash-Liteなら$112.50)、GPT-6 LunaとClaude Haiku 5.5が$40、Gemini 3.8 Flashが$300(2027年からは$600)、GPT-6.1 SolとClaude Sonnet 5.5が$800、Gemini 3.1 Pro Previewが$900、Gemini 4 Argonが$800(12月1日からは$1,600)、Claude Opus 5.5が$1,600、GPT-6 AstraとClaude Fable 5.1が$4,000です。思考トークンが増えるとこの数字は上がり、Batchやキャッシュを使えば下がります。
思考トークンはAPIコストに影響しますか?
影響します。Gemini、OpenAI、Claudeのいずれも、思考トークンは表示されない部分も含めて出力料金で課金されます。出力単価は入力の数倍なので、回答500トークンに思考1,000トークンが加わるだけで、Claude Sonnet 5.5やGPT-6.1 Solで月50万件を処理する場合の月額は$4,000から$9,000になります。予算はusageに返る実際の出力トークン数で立ててください。
コスト削減のためにOpenAIからGeminiに乗り換える価値はありますか?
帯によりますが、低価格帯では乗り換えても大きくは安くならず、2.5系を以前から使っている場合でもGPT-6 LunaとGemini 2.5 Flash-Liteの差は出力$0.10だけ、新しく始めるプロジェクトならGeminiの最安は3.1 Flash-Lite($0.25 / $1.50)で、Lunaから乗り換えるとかえって高くなります。入力$2の帯ではGemini 3.1 Pro Previewの出力$12がGPT-6.1 Solの$10より高く、乗り換えるとむしろ上がります。明確に安くなるのは、Sol相当の処理をGemini 3.6・3.8 Flash($0.75 / $3.75)で賄える場合ですが、2027年1月からは$1.50 / $7.50になる点を含めて試算してください。
AI APIコストを50%以上削減するにはどうすればよいですか?
即時応答が要らない処理をBatchに移すのが最も確実で、3社とも半額になります。次に、毎回同じ前置きをキャッシュから読ませると、Sol・Sonnet 5.5・Opus 5.5では該当部分の入力が20分の1になります。さらに、短い処理を低価格帯のモデルに回せば、中価格帯の20分の1前後の単価で済みます。どこまで下がるかは処理の内訳しだいなので、まずusageから用途ごとのトークン量を集計してください。
日本からGemini・OpenAI・Claude APIを使えますか?
使えます。2026年10月8日時点で、日本はGoogle Gemini API、OpenAI API、AnthropicのAPIのいずれの提供国リストにも含まれています(Gemini API、OpenAI、Anthropic)。料金はいずれも米ドル建てで、円での請求額は為替と税で変わります。



