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Claude Opus 5.5とFable 5.1を比較:料金と使い分け

標準のClaude APIでは、同じトークン量ならキャッシュ読み取りを含む全項目でOpus 5.5のほうが安価です。まずOpusを試し、難しい仕事で合格率や手戻りに差が出る場合にFableを評価します。

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•••11 分で読めます•AIモデル比較
Opus 5.5から試し、難しい仕事でFable 5.1を比較するClaude APIのモデル選択図

Claude APIでOpus 5.5とFable 5.1を選ぶなら、まずOpus 5.5を試すのが実務的です。標準料金では、新規入力、出力、キャッシュ書き込みだけでなく、キャッシュ読み取りもOpusのほうが安くなりました。Fableを使う理由は、料金表上の逆転ではなく、難しい作業で成功率を上げたり、再試行や人の修正を減らしたりできるかどうかにあります。

この比較は、2026年9月23日に確認したAnthropicの直接APIの標準料金を前提とします。Claudeのサブスクリプション、Fast mode、Batch、クラウド事業者経由の料金には、そのまま当てはめられません。

同じ使用量ならOpus 5.5が安い

Anthropicの料金表に掲載された標準の従量料金は次のとおりです。単位はすべて100万トークン当たりの米ドルです。

課金対象Opus 5.5Fable 5.1
新規入力$4$10
出力$20$50
5分キャッシュへの書き込み$5$12.50
1時間キャッシュへの書き込み$8$20
キャッシュ読み取り$0.20$0.25

たとえば、新規入力10万、出力2万、キャッシュ読み取り20万トークンで、書き込みやその他の料金が発生しないと仮定します。Opusは 0.1 × 4 + 0.02 × 20 + 0.2 × 0.20 = $0.84、Fableは 0.1 × 10 + 0.02 × 50 + 0.2 × 0.25 = $2.05 です。これは同じトークン量を使った場合の請求例であり、実際の処理で両モデルが同量を使うという予測ではありません。

以前のOpus 5とFable 5.1の比較では、Fableのキャッシュ読み取り単価が低いため、再利用量によって料金が逆転する条件がありました。Opus 5.5にはその条件を持ち込めません。 現行の標準料金ではキャッシュ読み取りもOpusが$0.20、Fableが$0.25です。同じトークン内訳なら、キャッシュ比率を増やしてもFableの請求額がOpusを下回ることはありません。

一方、同じ「完了した仕事」でも、出力トークン数や呼び出し回数はモデルによって変わります。Fableが少ない試行で合格し、レビューや修正の時間も減らせる仕事なら、単価の差だけでは最終費用を決められません。

Opus 5.5とFable 5.1の新規入力、出力、キャッシュ書き込み・読み取りの標準API単価を並べた図

性能表を見る前にeffortの条件をそろえる

Opus 5.5の仕様とFable 5.1の仕様では、APIのモデルIDはそれぞれ claude-opus-5-5 と claude-fable-5-1 です。両モデルともコンテキストは100万トークン、標準の最大出力は12万8000トークン。一方、APIの既定のeffortはOpusが medium、Fableが high です。

AnthropicがOpus 5.5の発表で示したTerminal-Bench 4.0の66.4対55.8、CursorBench 4.0の57.8対51.8は、特定の評価環境でのOpus対Fableの結果です。Opus側は主に max、Terminal-Benchでは xhigh のeffortが使われています。既定設定のAPI呼び出しでも同じ差が出るという意味にはなりません。Anthropic自身も、実際の利用での差はベンチマークほど大きくない可能性を示しています。

また、同じ発表の「典型的な実行費用を40%削減」はOpus 5との比較です。Fable 5.1より40%安く完了できるという実測値として扱わないでください。どちらの公表値も、手元の作業での合格率を測る代わりにはなりません。

Opusから始め、Fableを試す条件を決める

Anthropicのモデル選択ガイドも、複雑な仕事ではOpus 5.5を起点にし、effortを上げても難しい推論や長時間のエージェント作業で要求を満たせないときにFable 5.1を検討する流れを示しています。

実際には、次の順で進めると判断しやすくなります。

  1. 合格条件を先に定める。 たとえばテストの通過、レビューでの重大な指摘数、修正後の受け入れ可否など、仕事に合う条件を選びます。
  2. Opus 5.5を既定の medium で試す。 合格し、費用や所要時間も許容範囲なら、そこで選択を終えられます。
  3. 不足する場合はeffortを上げる。 より多い推論コストで、失敗や手戻りが減るかを確かめます。xhigh や max まで上げても求める結果に届かない難所なら、Fable 5.1を同じ合格条件で試します。
  4. Fableの改善を作業全体の費用で判定する。 API請求額だけでなく、再試行、実行時間、レビュー、修正を含めて比べます。難所だけをFableへ振り分ける運用も可能です。

モデル比較では、入力、ツール、権限、時間制限、停止条件をそろえます。Claude Codeで一方を使い、もう一方を素のAPIスクリプトで動かすなら、モデルの能力に加えて実行環境も違う比較になります。比較した条件を残しておけば、結果の理由を追いやすくなります。

記録するもの何を見分けるためか
新規入力・キャッシュ書き込み・読み取り・出力トークン請求額が増減した理由
初回合格・再試行後の合格・不合格どちらが仕事を完了しやすいか
実行時間と人によるレビュー・修正時間単価に表れない負担
失敗したツール呼び出しやループ、やり直し長時間の処理での安定性

比較単位は、総費用 ÷ 合格したタスク数 です。総費用にはAPIの料金に加え、必要ならツール代、再試行、人の確認や修正にかかった費用を含めます。これは評価方法であり、当サイトがOpus 5.5とFable 5.1を同条件で実測した結果ではありません。

Opus 5.5を試して合格条件を確認し、必要な難所でFable 5.1を比較する評価手順の図

SonnetとHaikuを先に試せる仕事もある

四つのモデルを毎回総当たりで比較する必要はありません。大量の分類や抽出など、結果を自動で検査でき、費用を抑えたい処理ではHaikuから試せます。普段のコード作業、文書処理、分析ならSonnetを起点にし、複雑さや失敗時の負担が増したところでOpusへ進む選び方もあります。難しい推論や長時間のエージェント処理ではOpusを先に評価し、合格条件に届かない部分をFableで確かめます。こうした役割分けはAnthropicのモデル選択ガイドにも沿います。

安価なモデルが一度で合格する仕事に、上位モデルを使う理由は乏しくなります。反対に、単価が安くても再試行や人の修正が増えるなら、Opusへ上げたほうが仕事全体の費用を抑えられる場合があります。請求額と合格率の両方を、実際のタスクで確認してください。

APIへ切り替えるときに確認すること

既存のOpus 5やFable 5.1の呼び出しをOpus 5.5へ置き換える場合は、モデルIDだけでなく、effort、max_tokens、thinking、tool choice、キャッシュの設定と実際のヒット状況を確認します。Opus 5.5の変更点と移行ガイドには、常時有効のthinkingや一部の強制的なtool choiceが使えないことなど、実装に影響する条件が記載されています。切り替え後は成功応答だけでなく、失敗時の処理も試してください。

ここに示した料金は標準の直接APIに限ります。料金表ではBatchの入出力料金やOpus 5.5のFast modeが別に示されており、地域や利用経路でも請求条件が変わり得ます。導入先の料金を確かめてから試算してください。モデル固有の仕様はOpus 5.5の詳細とFable 5.1の詳細も参照できます。

標準APIの料金で迷っているなら、Opus 5.5を基準に実タスクを評価するのが出発点です。Fable 5.1へ進む判断材料は、キャッシュの割合ではなく、Opusで満たせなかった合格条件と、それをFableがどの費用で満たせたかです。