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Seedance 2.5とWan 3.0の選び方:同じ条件で最初の1本を試す

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11 min readAI動画生成

多数の参照素材と部分修正が負担ならSeedance 2.5、ネイティブ1080p・文書入力・秒単位の予算が必須ならWan 3.0を先に試します。画質は同一素材で判定します。

Seedance 2.5とWan 3.0を案件の制約、API仕様、料金、同条件テストで比較する図

2026年8月26日時点では、2モデルに無条件の勝者はいません。先に試す基準は制作上のボトルネックです。人物・商品・動き・音声など多数の参照を同時に守り、失敗箇所だけを直したいならSeedance 2.5。APIからネイティブ1080pを受け取る、PPTやPDFを直接素材にする、生成前に秒単位で予算上限を出すならWan 3.0 が第一候補です。

どちらも最大30秒の音声付き動画、マルチモーダル参照、延長、編集を掲げています。しかし、公式クラウドAPIの入力枠、直接出力、課金単位は同じではありません。第三者の選抜動画だけで画質を決める前に、納品できない候補を仕様で外し、残ったモデルを自分の素材で試す方が確実です。

仕様で分かること、生成しないと分からないこと

確認点Seedance 2.5(BytePlus)Wan 3.0(Alibaba Cloud Model Studio)
モデルIDdreamina-seedance-2-5-260628wan3.0-video
4〜30秒最大30秒。長さの自動提案と延長あり
参照枠最大30画像・10動画・10音声最大10画像・5動画・5音声
入力テキスト、画像、動画、音声左記に加えて文書とWebページ
APIの直接出力480p、720p480p、720p、1080p
課金返却token。入力動画の有無で単価が変わる出力秒数と解像度

Seedance 2.5公式発表BytePlus動画タスクAPIWan 3.0公式発表から確認できるのは、この契約範囲です。人物の演技、商品の形、動き、日本語音声の自然さについて、両社の公開資料を横断した中立テストはありません。そこは自分の合否基準で生成して初めて分かります。

特に解像度は混同しやすい項目です。現行BytePlus文書ではSeedance 2.5は720pまでで、1080p非対応と明記されています。Wan 3.0は1080pを用意しています。一般向けアプリが4Kを書き出せても、APIのネイティブ生成が4Kとは限りません。超解像、後処理、最終コンテナのサイズを分けて確認します。

参照素材や部分修正を重視する案件と文書入力や1080pを重視する案件の選択ガイド
参照素材や部分修正を重視する案件と文書入力や1080pを重視する案件の選択ガイド

素材の関係が複雑ならSeedance 2.5

参照上限の30画像・10動画・10音声は、単にファイルを多く添付するための枠ではありません。商品本体、複数の出演者、衣装、ロケーション、カメラの動き、既存の編集テンポ、声、音楽を一つの物語で守る必要があるときに意味が生まれます。

もう一つの違いはタイムスタンプを指定した編集です。30秒のうち12〜16秒の動作や台詞だけが不合格なら、その時間帯を対象に修正できます。公式資料はグリーンバック、カメラ視点、参照編集、白モデルによる構図・動線制御も挙げています。初回の一番きれいなフレームより、承認版までに全体再生成が何回減るかを測るべきモデルです。

ただし、ByteDance自身も複雑な動きの物理的妥当性と複数主体の相互作用に改善余地があると説明しています。手、格闘、物の受け渡し、遮蔽後の商品形状は必ず検収項目に残します。Seedance内の2.0・Fast・Miniも候補なら、先に 2026年のSeedanceモデル選定 で役割を分けると比較費用を減らせます。

入稿資料が文書ならWan 3.0

Wan 3.0の通常参照枠はSeedanceより小さい一方、文書またはWebページを入力できます。公式条件は1ファイルまたは1リンク、100MB以下、50ページ以下で、PPT、PDF、DOC、XLS、テキスト系形式などが対象です。

商品企画書を紹介動画にする、研修資料を教材にする、観光ページを短い案内にする場合、文章や表を手作業で分解する工程を減らせる可能性があります。ネイティブ音声付き生成、長さの自動提案、延長、画面・物語・台詞の編集も同じクラウドルートにあります。1080p納品と文書起点が重なる案件では、最初の統合候補として明快です。

過去のWanで公開weightがあったことから、Wan 3.0も同じようにローカル実行できるとは判断できません。ここで一次資料が確認できるのはModel Studioのクラウド経路です。オンプレミスやComfyUIが必須なら、Wan 3.0専用の公式weight、ライセンス、実装を別途確認するまで設計前提にしないでください。

費用は同じ単位に直してから比べる

Wan 3.0の通常価格は、480pが USD 0.05/秒、720pが USD 0.10/秒、1080pが USD 0.20/秒 です。30秒ならUSD 1.50、3.00、6.00です。リリースページには、2026年9月24日00:00(UTC+8)までStandardが30%引きとあり、同じ30秒はUSD 1.05、2.10、4.20になります。最終価格はコンソールを優先し、Prime、税、為替、再試行は別に記録します。

Seedance 2.5のBytePlus料金は、動画入力ありで USD 6.4/100万token、動画入力なしで USD 10.7/100万token。タスク結果の usage.total_tokens を使います。

タスク費用 = usage.total_tokens ÷ 1,000,000 × 該当単価

WanのUSD/秒とSeedanceのUSD/100万tokenを表のまま比べても、安いモデルは決まりません。同じbriefを合格させるまでの再生成、延長、部分修正、後処理を含めて初めて比較できます。

日本語音声も含む同条件テスト

人物の会話と商品紹介の2本を用意します。共通ラウンドは8画像、2参考動画、1音声以内、10秒、720p、音声ありに揃えます。創作目標、素材、必須の時間、納品条件は同じにしますが、prompt文は各APIの制御方法に合わせてよいものとします。各briefを3回生成します。

Seedance 2.5とWan 3.0を同じ条件で試し、固有機能と採用テイク費用を分けて評価する手順
Seedance 2.5とWan 3.0を同じ条件で試し、固有機能と採用テイク費用を分けて評価する手順

評価時はモデル名を隠せると先入観を減らせます。以下を記録してください。

  1. 遮蔽やカット後も顔、衣装、商品形状が保たれるか。
  2. 動作の順序、物理、手や物の接触に破綻がないか。
  3. 日本語の台詞、口の動き、環境音、間が採用可能か。
  4. 1本の採用までに全体再生成と部分修正が何回必要か。
  5. 待ち時間、生成時間、tokenまたは秒数、最終請求額はいくらか。

その後、固有機能を別枠で試します。Seedanceには大きな参照パックとタイムスタンプ修正、Wanには商品文書と1080p出力を与えます。この結果を共通ラウンドの点数に足す必要はありません。固有機能が制作工程を実際に削減するかを確認する試験だからです。

経済性は次の式で揃えられます。

採用1本あたり費用 = 生成・修復の全費用 ÷ 採用本数

人が直した分数も並べます。1回の単価が高くても初回で通る方が安いことがあり、再生成を自動化できる背景素材なら低単価ルートが有利になることもあります。

主モデルと切替条件を同時に決める

多数の参照、長い連続性、時間指定の修正が採用率を上げるならSeedance 2.5を主経路にします。1080p、文書入力、秒単価の予測性が工程を短縮するならWan 3.0を主経路にします。日本からの契約可否、支払い、税は導入前に各コンソールで確認してください。

もう一方は「この条件なら切り替える」という予備経路にします。候補をさらに広げる場合は、同じ2本のbriefを 2026年の主要AI動画モデル8種 に適用すると、異なる作品を集めた総合ランキングより再利用しやすい選定になります。