2026年9月30日時点で、Seedanceを海外向けに提供する公式API「BytePlus ModelArk」では、Seedance 2.0・2.0 Fast・2.0 Miniの3つは同じ2.0系のモデルです。テキストからの生成、初フレーム・初末フレーム指定、画像・動画・音声の参照、編集と延長、音声付き生成、4〜15秒という尺はすべて共通です。違いは出力解像度の上限と単価の2点に絞られます。
- 1080pや4Kで納品する:Seedance 2.0(Fast・Miniは720pまで)
- 720pで試作や広告の差分を量産する:2.0 Mini(10秒720pの定価は2.0のほぼ半分)
- Miniでは使える結果が少ないと自分の素材で分かった:2.0 Fast(単価はMiniの1.6倍、2.0の8割)
「Seedance 2.5 Fast」「Seedance 2.5 Mini」というモデルは、ModelArkの料金表にもモデル一覧にもありません。15秒を超える1本や、画像9枚・動画3本を超える参照素材が必要なら、選択肢はSeedance 2.5(4〜30秒、1080pまで)です。
2.0・Fast・Miniと2.5の仕様を1つの表で比べる
ModelArkのSeedance 2.0系チュートリアル(2026年9月8日更新)、Seedance 2.5チュートリアル、料金ページ(2026年9月24日更新)の記載をまとめると、次のようになります。
| 項目 | Seedance 2.0 | 2.0 Fast | 2.0 Mini | Seedance 2.5 |
|---|---|---|---|---|
| モデルID | dreamina-seedance-2-0-260128 | dreamina-seedance-2-0-fast-260128 | dreamina-seedance-2-0-mini-260615 | dreamina-seedance-2-5-260628 |
| 1回の尺 | 4〜15秒 | 4〜15秒 | 4〜15秒 | 4〜30秒 |
| 出力解像度 | 480p・720p・1080p・4K | 480p・720p | 480p・720p | 480p・720p・1080p |
| 参照素材 | 画像0〜9枚、動画0〜3本 | 同左 | 同左 | 最大50(画像30・動画10・音声10) |
| 編集・延長・音声付き生成 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 480pの試写(Draftモード) | なし | なし | なし | あり |
| 定価(100万トークン、720p、入力動画なし) | $7.0 | $5.6 | $3.5 | $10.70 |
| 10秒720pの定価目安 | $1.51 | $1.21 | $0.76 | $2.31 |
10秒の目安は、次の章の計算式で16:9・24fps・入力動画なしとして求めた値です。アスペクト比は2.0系の3モデルとも21:9、16:9、4:3、1:1、3:4、9:16から選べます。
機能表の上では、FastとMiniは2.0から解像度の上限を720pに下げ、単価を下げたモデルです。どれだけ速く生成できるか、画質がどれだけ違うかを示す数値はBytePlusの資料に記載がありません。「Miniは何倍速い」といった数字には公式の裏付けがありません。
量産時に効いてくるのはレート制限です。2.0(4K以外)、Fast、Miniはいずれも個人アカウントで毎分180リクエスト・同時実行3、企業アカウントで毎分600リクエスト・同時実行10です。2.0の4K出力だけは、個人・企業とも毎分15リクエスト・同時実行1に制限されます。
Seedance 2.5にFast版・Mini版はない
ModelArkの料金表とモデル一覧に並ぶSeedanceは、次の7つです。
dreamina-seedance-2-5-260628(2.5)dreamina-seedance-2-0-260128(2.0)dreamina-seedance-2-0-fast-260128(2.0 Fast)dreamina-seedance-2-0-mini-260615(2.0 Mini)seedance-1-5-pro-251215(1.5 Pro)seedance-1-0-pro-250528(1.0 Pro)seedance-1-0-pro-fast-251015(1.0 Pro Fast)
名前にFastが付くのは2.0 Fastと1.0 Pro Fastだけで、Miniは2.0 Miniだけです。一般向けアプリのDreaminaの公式Seedance 2.5ページに載っている動画モデルも2.5、2.0、2.0 Fast、2.0 mini、1.5 Pro、1.0、1.0 Fastで、2.5 Fastはありません。Dreaminaの有料プランには「Fast queue」(優先キュー)という特典がありますが、これはモデルではなく順番待ちの優先度です。「2.5 Fast」と書かれていたら、2.0 Fastのことか、アプリの優先キューのことかを確かめてください。
2.5が2.0系と違うのは、尺と参照素材の量です。
- 1回で4〜30秒を生成でき、延長を重ねることもできる
- 参照素材は最大50点で、音声だけを参照にした生成もできる
- 出力は480p・720p(8bit)・1080p(10bit)で、既定は720p。APIでの4K出力はない
- 480pで構図や動きを先に確かめるDraftモードがある。試写は480pの動画として課金され、試写から作る本番は1080pのみ
- プロンプトと音声付き生成は日本語を含む11言語に対応
単価は720pで100万トークンあたり$10.70と、2.0の約1.5倍です。30秒の720p動画を2.5で1本作ると約$6.93、2.0で15秒を2本作ると約$4.54です。2.0の2本はつなぎ目の調整を自分で行う必要があるので、その手間と$2.39の差を比べることになります。
1.5 Proは2025年12月16日に公開された、映像と音声を同時に生成するモデルです。ByteDanceの発表では日本語を含む6言語の発話に対応する一方、複数人の会話や歌唱、複雑な動きには改善の余地があるとされています。料金は音声付きで100万トークンあたり$2.4、音声なしで$1.2です。1.xの1秒あたりのトークン数は公開資料に記載がなく、単価から1本あたりの費用は求められません。1.5 Proや1.0で安定して納品できている案件は、2.0系で作り直す手間が減ると分かるまで、そのまま使い続けて構いません。
10秒あたりの費用を同じ条件で比べる
ModelArkの動画生成はトークン単位の課金です。料金ページに載っている5秒の料金例と一致する計算式は次の通りです。
トークン数 = 幅 × 高さ × 24(fps) × 秒数 ÷ 1024
費用 = トークン数 ÷ 1,000,000 × 100万トークンあたりの単価16:9の720p(1280×720)は1秒あたり21,600トークン、1080p(1920×1080)は48,600トークン、4K(3840×2160)は194,400トークンです。入力動画なしの定価で10秒を計算すると、次のようになります。
| モデル | 解像度 | 単価(100万トークン) | 10秒の定価目安 |
|---|---|---|---|
| 2.0 Mini | 720p | $3.5 | $0.76 |
| 2.0 Fast | 720p | $5.6 | $1.21 |
| 2.0 | 720p | $7.0 | $1.51 |
| 2.0 | 1080p | $7.7 | $3.74 |
| 2.0 | 4K | $4.0 | $7.78 |
| 2.5 | 720p | $10.70 | $2.31 |
| 2.5 | 1080p | $11.7 | $5.69 |
720pでの2.0・Fast・Miniの単価比は7.0:5.6:3.5、つまり2:1.6:1です。4Kは単価が低く見えますが、トークン数が720pの9倍になるため、10秒では最も高くなります。480pは720pと同じ単価で、トークン数が少ない分だけ安くなります。料金ページの5秒の例では、480pで2.0が$0.35、Fastが$0.28、Miniが$0.18です。
課金されるのは生成に成功した動画だけで、コンテンツ審査などで失敗した場合は請求されません。入力動画を含む生成は単価が下がる一方で最低消費トークン数があり、実際の消費量はレスポンスのusage.completion_tokensで確認します。上の表には作り直しの回数や税は含まれていません。
企業ユーザー限定の期間割引(2026年10月7日まで)
2026年8月7日14:00から10月7日14:00(UTC+8、日本時間では各15:00)まで、2.0 Miniは60%引き、2.0 Fastは25%引きです(480p・720p)。対象は企業ユーザーだけで、決められたトークン使用量の上限に達すると定価に戻ります。この割引が適用されると、10秒720pはMiniが約$0.30、Fastが約$0.91です。個人アカウントの予算を立てるときは、表の定価を使ってください。
選び方:1080p・4Kは2.0、15秒超は2.5、720pの量産はMini
- 1080pや4Kで納品する:2.0。Fast・Miniは720pを超える出力ができません。4Kは同時実行1なので、本数が多い案件では待ち時間も見込みます。
- 1本で15秒を超える、参照素材が2.0系の上限を超える:2.5。2.0系の上限は15秒、画像9枚・動画3本です。
- 720pでラフ、SNS用の短尺、広告の差分をたくさん作る:まずMini。10秒あたり約$0.76で、機能は2.0と同じです。
- Miniでは使える結果が少ない:同じ素材でFastと2.0の720pを比べます。Fastは2.0の8割の単価なので、採用率が2.0と変わらなければFastを残します。
- 実写の人物の顔を参照したい:2.0系も2.5も、顔の写った画像や動画はそのままアップロードできません(次の章を参照)。

Seedance以外のモデルとも比べる場合は、Seedance 2.5とKling 3.0、最初に試すべきなのはどちらか、Veo 3.1 と Seedance 2.0、先に試すべきなのはどちら?、2026年の動画生成モデル比較:8モデルを制作条件から選ぶが参考になります。
日本からModelArkで試す前に確認すること
提供地域:BytePlusのInternational Availability for BytePlus Model Service(2026年4月21日更新)の提供国・地域一覧には日本が含まれています。ただし実際に使えるかは購入時点で判断され、「Restricted Model」と表示されたモデルは対象外です。国や地域によって提供されるバージョンが異なる場合があるとも書かれています。
有効化の条件:2.0系は、BytePlusのアカウント残高が$30を超えているか、前払いのリソースパックを購入していないと有効化できません。2.5のチュートリアルは残高$30超を「推奨」としながら、手順ではリソースパックの購入を求めています。2.5を使う場合はリソースパックが必要になる前提で、コンソールの表示を確認してください。
実写の顔:2.0系と2.5はどちらも、実在の人物の顔が写った参照画像・動画を直接アップロードできません。ModelArkは代わりに、用意済みのデジタルキャラクターのライブラリや、同じアカウントで生成した顔入りの出力の再利用を案内しています。2.5のチュートリアルは、許諾済みの実在人物の素材を使う方法にも触れています。
個人と企業の違い:前述のレート制限と期間割引は、企業ユーザーのほうが有利です。企業向けの条件を使うには企業認証が必要です。
支払い方法や日本の消費税の扱いは、公開資料に記載がありません。決済画面で確認してください。生成物の権利や商用利用の条件は、ModelArkの法務文書にある「Specific Terms for the BytePlus Video Generation Model Services」と「BytePlus Copyright and Portrait Feature Usage Rules」で確認できます。
BytePlus LASやDreaminaアプリの数字と混同しない
同じSeedanceでも、利用する経路によって出力条件も料金の単位も変わります。

BytePlus LAS:ModelArkとは別の製品です。LASの動画生成ドキュメント(2026年8月17日更新)では、2.5の出力が480p・720pのみ、2.0は4Kまでとされ、料金は1秒$0.303に解像度係数を掛ける方式です。2026年9月23日時点の係数で、2.5の10秒720pは約$4.62になります。「2.5は720pまで」「2.5の10秒は$4.62」といった情報はLAS経路の条件で、ModelArkでは2.5も1080pまで出力でき、10秒720pの定価は約$2.31です。
Dreaminaアプリ:アプリは月額プランのクレジットで生成するため、APIのトークン単価とは単位が違います。クレジットとトークンを対応づける換算は公開情報に記載がなく、アプリのクレジット数からAPIの費用は計算できません。アプリのプランには「Increase video resolution」(解像度の引き上げ)や60fpsへの補間といった仕上げ機能があり、Seedance 2.5のページは「4K」をうたっていますが、それがモデルの直接出力か後処理による拡大かは書かれていません。APIで2.5が出力できるのは1080pまでです。円建てのプラン料金や商用条件はアプリの購入画面で確認してください。
laozhang.ai:ModelArkとは別のAPIゲートウェイで、ドキュメントによると100万トークンあたりの単価は2.5が$12.60、2.0が$8.28、Fastが$6.66、Miniが$4.14(入力動画なし)です。どれもModelArkの定価より高く、4Kには対応していません。リソースパックの購入や残高$30の条件を満たす前に、1つのキーで少量を試したい場合の選択肢です。
同じ素材で2.0・Fast・Miniを比べる手順
単価だけで決めると、作り直しが増えて結局高くつくことがあります。実際の案件に近い条件で、次の手順で1回比べておくと判断がぶれません。
- 失敗すると高くつく場面を1つ選びます。人物か商品の参照、短い台詞、2回のカメラ変更、必ず入れたい動作を含めます。
- 同じプロンプト・同じ参照素材・16:9・720p・10秒で、Mini、Fast、2.0に1本ずつ生成を依頼します。1080pが必要なら2.0の1080pも加え、15秒を超える尺が必要なら2.5も入れます。
- 各候補について、必須の仕様を満たしたか、そのまま使えたか、作り直した理由、処理時間、作り直しを含めた費用を記録します。
- 採用できた1本あたりの費用で比べます。たとえばMiniで3回作ってようやく使える1本が出るなら$0.76×3=$2.28で、2.0で1回目から使えた場合の$1.51より高くなります。
よくある質問
Seedance 2.0 Miniとは何ですか?
Seedance 2.0系で単価が最も低いモデルです。モデルIDはdreamina-seedance-2-0-mini-260615で、2.0と同じく4〜15秒の生成、参照素材、編集・延長、音声付き生成に対応します。出力は720pまでで、定価は100万トークンあたり$3.5、10秒720pで約$0.76です。
Seedance 2は無料で使えますか?
ModelArkのAPIは有料です。料金ページの無料枠の表にSeedanceは含まれておらず、2.0系を有効化するには残高$30超かリソースパックが必要です。Mini・Fastの割引も企業ユーザー限定です。Dreaminaアプリの無料クレジットは別の仕組みで、プランや地域によって条件が変わるため、アプリの画面で確認してください。
2.0 FastとMiniの画質はどれくらい違いますか?
BytePlusの資料には、画質や生成速度を比べた数値がありません。仕様上の違いは単価だけで、出力解像度の上限はどちらも720pです。自分の素材で両方を試し、採用できた1本あたりの費用で比べるのが確実です。



