2026年8月5日時点で、Google公式のNano Banana Pro APIは安定版ID gemini-3-pro-image を使用します。Standardの画像出力は 1K・2Kが1枚$0.134、4Kが$0.24。BatchとFlexでは 1K・2Kが$0.067、4Kが$0.12です。
これはGemini Developer APIのUSD建て公開料金です。Geminiアプリのサブスクリプション、販売事業者の料金、日本の税や為替を含む請求額ではありません。実務では、この出力単価に入力画像、grounding、再生成、採用率を加えて見積もります。
料金の全体像。1Kと2Kは同じ出力単価で、4KとオンデマンドのStandardは予算が増えます。
1K・2K・4Kの公式料金
| 出力サイズ | Standard | Batch | Flex | Standardで1,000枚 |
|---|---|---|---|---|
| 1K | $0.134 | $0.067 | $0.067 | $134 |
| 2K | $0.134 | $0.067 | $0.067 | $134 |
| 4K | $0.24 | $0.12 | $0.12 | $240 |
Googleの料金ページでは、1Kから2Kまでの画像出力は1,120トークン、4Kは2,000トークンと説明されています。そのため、APIの出力料金は1Kと2Kが同じで、4Kだけが上がります。
Nano Banana ProのAPI行にFree Tierはありません。AI StudioやGeminiアプリで見える無料体験・クレジット・プランを、このAPI単価の無料枠として予算に入れないでください。
Nano Banana ProかどうかをモデルIDで確認する
「Nano Banana」は複数のAPIモデルを指します。料金表を使う前に、リクエストのmodel IDを確認します。
| 呼び名 | 現在のmodel ID | Standard画像出力 |
|---|---|---|
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image | 1K/2K $0.134、4K $0.24 |
| Nano Banana 2 | gemini-3.1-flash-image | 1K $0.067、2K $0.101、4K $0.151 |
| Nano Banana 2 Lite | gemini-3.1-flash-lite-image | 1Kのみ、$0.0336 |
| Nano Banana | gemini-2.5-flash-image | 別のレガシー経路 |
画像生成ガイドとProのモデルカードは、-previewのない安定版IDを掲載しています。コードが gemini-3.1-flash-image なら、本ページではなく Nano Banana 2 API料金の階段を使います。
1枚単価を100枚・1,000枚・10,000枚へ換算する
次の表は画像出力だけの計算です。入力画像、Search grounding、不採用画像、税、為替はまだ含みません。

ここでは出力費だけを比較し、入力画像、grounding、再生成、税・為替は後から加えます。
| 枚数 | Standard 1K/2K | Standard 4K | Batch/Flex 1K/2K | Batch/Flex 4K |
|---|---|---|---|---|
| 100枚 | $13.40 | $24 | $6.70 | $12 |
| 1,000枚 | $134 | $240 | $67 | $120 |
| 10,000枚 | $1,340 | $2,400 | $670 | $1,200 |
1,000枚の案件でStandard 2Kから4Kへ上げると、出力費は$106増えます。2Kのまま対応可能なBatchまたはFlexへ移せるなら、基準額は$134から$67になります。
ただし「1,000回出力」と「1,000枚納品」は同じではありません。候補を複数生成し、不採用が出るフローでは、納品1枚あたりの費用が上がります。
解像度は納品先から決める
1Kと2Kが同じAPI料金でも、ファイル容量、通信、リサイズ、保存コストまで同じになるわけではありません。

最終媒体から解像度を決め、許容待ち時間からStandard、Batch、Flexを選びます。
- 1K:小さなサムネイルやアプリ内プレビュー。API出力は安くなりませんが、配信や保存を軽くできます。
- 2K:Webのメイン画像、商品画像、スライド、SNS素材。トリミング余地が必要なら、同じ出力料金の1Kより実用的です。
- 4K:大判印刷、細部確認、深いクロップ、保存用マスター。最終媒体で追加ピクセルが見える場合に限定します。
Webで1,200px幅に縮小表示するだけなら、最初から4Kにしても見える価値が増えないことがあります。一方、パッケージ印刷や大型展示なら、1枚$0.106の追加費用を正当化しやすくなります。
Standard・Batch・Flexの使い分け
Standardは、ユーザーが結果を待つ画像エディターや対話型生成向けです。通常のオンデマンド処理に高い単価を払います。
Batchは、商品カタログ、予約済みキャンペーン、夜間キューなど、完了を待てる処理に向きます。非同期ジョブの状態管理と結果回収が必要なので、現在の完了条件やキュー上限を実装時に確認します。
Flexは現行料金表でBatchと同じ画像出力単価ですが、別の消費モードです。同価だからといって、遅延や容量まで同じとは限りません。
判断は明快です。人が待つリクエストはStandardに残し、待てる仕事だけを、対応するライフサイクルを実装した後で低価格モードへ送ります。
見出し単価に入力・検索・不採用を加える
総額は次の式で管理できます。
総請求額 = 画像出力 + プロンプト/入力画像 + grounding + 再生成/不採用 + 税/為替
Standardの入力はtext/image 100万トークンあたり$2です。Googleは入力画像1枚を560トークン、約$0.0011相当としています。Batch/Flexは約$0.0006相当です。複数参照画像を大量に使う編集では、無視できない費用になります。
Google Search groundingには別の料金ルールがあります。1回の顧客リクエストから複数の検索クエリが実行される場合があり、実行されたクエリごとに課金されます。「API呼び出し1回につき固定額」として置かず、実際の検索利用を測ります。
円換算は固定値ではなく、次の形にします。
円予算 = USD見積もり × 決済日の為替レート ×(1 + 税・決済手数料率)
日本は現在の公式利用可能地域に含まれます。それでも請求設定、アカウント条件、実際のレート制限はプロジェクトごとに確認が必要です。
採用画像単価で実績を管理する
制作側が管理すべき指標は、API出力1回の価格よりも採用画像単価です。
採用画像単価 = 実際の請求総額 ÷ 採用された画像数
2Kを1,250回Standard出力し、1,000枚を採用した場合、出力費だけで 1,250 × \$0.134 = \$167.50。採用画像1枚あたりの出力費は$0.1675で、$0.134ではありません。
公式料金表は、すべての失敗が課金される、または無料になるという一律の保証をここでは示していません。model ID、mode、image size、返されたusage、実請求、採否を記録し、請求書から実績を計算します。
導入前に確認する6項目
- model IDが
gemini-3-pro-imageで、Nano Banana 2や古いpreviewではない。 - 1K/2K/4Kを意図的に指定している。
- 許容待ち時間と処理モードが一致している。
- 入力画像数とgroundingが見積もりに入っている。
- 必要な納品枚数ではなく、想定出力回数と採用率で計算している。
- AI Studioで現在の上限を確認している。Googleのレート制限ガイドでは、有効な上限はプロジェクトの利用階層に依存します。
次の見積もりでは、上の表に正確なmodel ID、出力サイズ、処理モード、予定枚数を入れ、小規模な代表ワークロードのusageと採用率で補正します。基準料金は Standardが1K/2K $0.134、4K $0.24、Batch/Flexが$0.067と$0.12ですが、運用判断には実請求から求めた採用画像単価を使ってください。
