Codexの利用上限を「1日何回」と答えることはできません。ChatGPTでサインインして使うCodexでは、プランとモデルごとに5時間枠の目安があり、さらに週次制限が適用される場合があります。同じ1回の依頼でも、リポジトリの大きさ、保持するコンテキスト、推論、ツール実行によって消費量が変わります。
2026年8月16日時点で作業可否を判断する最短ルートは、公開表だけを見ることではありません。まず自分がChatGPTプラン、workspace、API keyのどれを使っているかを確定し、個人のCodex UsageまたはCLIの/statusで残量を確認します。
最初に確認するのは「何回」ではなく課金経路
Codexという同じ画面名でも、使用量を持つ場所は実行方法によって異なります。
| 実行方法 | 主なメーター | 確認先 |
|---|---|---|
| 個人のChatGPTアカウントでサインイン | プラン付属の利用枠と、対象者が購入したcredits | Codex Usage、CLIの/status |
| Businessなどのworkspace | workspaceのagentic usageやcredits、管理ポリシー | Usage表示、上限通知、管理者 |
| 自分のAPI keyを設定 | API organization/projectのトークン課金とrate limit | API Usage、Limits |
API key経由は、ChatGPTプランの残量を追加する仕組みではありません。別のトークン課金になり、プラン側のクラウド連携もそのまま引き継がれません。APIの429やRPM/TPMを調べたい場合も、サブスクリプションの5時間枠とは別の問題です。
反対に、workspaceで止まったときに個人のPlus残量だけを見ても原因を説明できないことがあります。アカウント、選択中のworkspace、CLIやIDEの認証方法を先に揃えると、異なるメーターを比較する混乱を避けられます。

現在の5時間レンジ
Codex pricingの利用制限表では、ChatGPTでサインインしたローカルメッセージについて、次の5時間レンジが公開されています。
| プラン | GPT-5.6 Sol | GPT-5.6 Terra | GPT-5.6 Luna |
|---|---|---|---|
| Plus / Business | 10〜100 | 25〜200 | 250〜2,000 |
| Pro 5x | 50〜500 | 125〜1,000 | 1,250〜10,000 |
| Pro 20x | 200〜2,000 | 500〜4,000 | 5,000〜40,000 |
この表は個人への保証ではなく、モデルごとの推定レンジです。現在のGPT-5.6の欄ではcloud chatsとcode reviewsが利用不可と表示されているため、ローカルメッセージの数字をクラウドタスクの約束として使うこともできません。加えて、別の週次制限がかかる場合があります。
FreeとGoもCodex対象プランですが、同じページには長期的に使える数値表がありません。第三者の計測や古いスクリーンショットで空欄を補うのではなく、対象アカウントに表示されるUsageと上限バナーを確認してください。
なぜ同じ1メッセージでも消費が違うのか
Codexの処理単位はプロンプトの送信回数ではありません。OpenAIは、モデル、タスクの規模と複雑さ、コンテキスト、reasoning、ツール、検索・取得、キャッシュ、実行面などで消費が変わると説明しています。
たとえば、小さな設定ファイルの1行を直す作業は、対象をすぐ特定して短い出力で終わります。一方、モノレポ全体を調査し、複数ファイルを修正し、ビルドとテストのログを読み直す作業は、同じ「1回の依頼」でも多くの入出力トークンとエージェント操作を必要とします。
そのため、「100回使える」と聞いて100個の大きなタスクを予約するのは危険です。自分の典型的な小・中・大タスクを数件実行し、前後のUsage差を記録する方が実務的です。ただし、その測定もモデルやコードベースが変われば更新が必要です。
Fast modeは対応モデルでcreditsを速く消費します。画像生成も、サイズと品質によりますが、含まれる利用枠を平均で約3〜5倍速く消費すると案内されています。いずれも概算であり、残り回数を正確に逆算する係数ではありません。
5時間枠と週次制限は別々に見る
5時間枠は直近の作業ペースを決めるメーターです。対象の実行面ではlocal messagesとcloud chatsが同じ5時間枠を共有します。開始時刻や復帰時刻を固定の時刻表として覚えるのではなく、自分のUsageに表示される状態を見ます。
週次制限は、数日にわたる総量を抑える別のメーターです。5時間枠が回復していても、週次側を使い切っていれば長いタスクを開始できない可能性があります。逆に週次残量があっても、直近の5時間枠が空になるまで待つケースがあります。
大きな移行やリファクタリングの前は、次の順で判断します。
- Usageで現在のプランまたはworkspaceを確認する。
- 5時間枠と週次制限の両方を見る。
- 選択中のモデルと、作業に必要なツール・テストを見積もる。
- 実装だけでなく、検証と修正のための余裕を残す。
最後の項目が重要です。最初の変更が成功しても、テスト失敗の解析やレビュー修正ができなければ、作業は完了しません。

残り使用量を確認する2つの公式ルート
ブラウザでは認証済みのCodex Usage dashboardを開きます。これは公開のプラン比較表ではなく、現在のアカウントやworkspaceに紐づく個人画面です。プラン、rollout、購入済みcredits、すでに実行した処理によって表示は変わります。
Codex CLIのセッション中なら/statusを実行します。ターミナルを離れずに残りの制限を確かめられるため、次の重い処理を始める前のチェックに向いています。
公開pricingは「このプランの規模感」を示し、Usageは「今このアカウントで何ができるか」を示します。実行判断では後者を優先します。表示が契約の想定と合わない場合は、アカウントとworkspaceを再確認し、時刻、モデル、実行面、エラーを記録してください。サポートへ送るスクリーンショットでは、個人情報や組織情報を隠します。
上限に達した後の選択肢
上限画面に出る選択肢はプランやworkspaceによって異なります。一般的には次の順で検討できます。
- 復帰を待つ。 Usageに表示された回復時刻を基準にします。
- タスクを小さくする。 不要なコンテキストや重複調査を減らし、途中成果を保存できる単位へ分割します。
- 軽量モデルを選ぶ。 Lunaは公開レンジが大きい一方、複雑な作業で同じ結果を保証するものではありません。
- creditsを追加する。 PlusとProでは、アカウントに購入導線が表示される場合があります。
- workspace管理者に確認する。 Business、Edu、Enterpriseなどの柔軟課金では、管理側のcreditsやポリシーが関係します。
- API keyへ切り替える。 対応するローカル作業で、別料金と機能差を理解して選ぶ場合に限ります。
複数アカウントで制限を回避する方法は解決策ではありません。同じ端末で別アカウントの上限が見えるなど、認証状態そのものが疑わしい場合は、Codexの制限がアカウント間で共有されるように見える原因を切り分けてください。
creditsをメッセージ数へ変換できない理由
Codex rate cardは、100万トークン当たりのcreditsを入力・キャッシュ済み入力・出力に分けています。
| モデル | Input | Cached input | Output |
|---|---|---|---|
| GPT-5.6 Sol | 125 | 12.5 | 750 |
| GPT-5.6 Terra | 50 | 5 | 300 |
| GPT-5.6 Luna | 5 | 0.5 | 30 |
GPT-5.6の典型的な1メッセージまたはタスクは約5〜40 creditsと案内されています。この幅は、入力・キャッシュ・出力の割合、ツール実行、モデル、reasoningが毎回違うためです。残高を20で割るような計算は、重要な作業の完了保証には使えません。
リセット情報と8月31日のモデル移行
2026年6月には、対象のPlus・Proユーザー向けにreset bankingが追加されました。開始時の報酬や紹介条件など、期間とアカウント条件を伴う機能です。過去の一斉リセットや他人の招待特典を、全ユーザーに続く通常仕様として期待しないでください。自分の画面に表示される条件が適用条件です。
もう一つ、日付が決まった変更があります。ChatGPTでサインインするCodexでは、GPT-5.4とGPT-5.4 miniが2026年8月31日に終了予定です。現在の移行先はそれぞれGPT-5.6 TerraとGPT-5.6 Lunaです。APIアクセスと自分のAPI keyで使うCodexは、この終了の対象外と案内されています。
旧モデルで作った消費見積もりは、移行後に測り直す必要があります。購入や長期計画の直前にも、公式pricingと自分のUsageを再確認してください。
作業開始前の結論
Codexの公開レンジは、プランとモデルの規模を比べるために使います。実際にその仕事を始められるかは、認証・課金経路を特定し、自分のUsageまたは/statusで5時間枠と週次制限を見て決めます。
固定回数を探し続けるより、検証まで終わる単位へタスクを分け、残量に応じてモデルと次の行動を選ぶ方が確実です。上限に達したときも、待機、縮小、軽量モデル、credits、管理者、APIという正規の選択肢から、現在の画面に示されたものを選べます。



