2026年3月23日時点で確認したところ、Googleの公式Gemini Developer API pricingページでは gemini-3-pro-image-preview は1Kまたは2Kが1枚$0.134、4Kが1枚$0.24です。 batchでは同じ出力が1K/2Kで$0.067、4Kで$0.12まで下がります。ここでもうひとつ同じくらい重要なのは、このモデルには公式API価格表上のFree Tierがない という点です。
これでAPI価格そのものには答えられますが、検索意図全体にはまだ足りません。多くの読者は、Gemini Developer API pricing、Vertex AI pricing、そしてNano BananaやNano Banana Proに関するGemini Apps側の利用枠を混ぜて見ています。プロダクト予算やワークフロー判断が目的なら、最初からProに行くのではなく、まず gemini-3.1-flash-image-preview を起点にし、失敗コストが十分大きい仕事だけをProへ上げる、という考え方の方が実務的です。
要点まとめ
まず一番短い実務向けの結論だけ欲しいなら、この表で十分です。
| コスト項目 | Standard | Batch | 実務上の意味 |
|---|---|---|---|
| 1Kまたは2K出力 | $0.134 | $0.067 | Proは1Kと2Kで同じ単価 |
| 4K出力 | $0.24 | $0.12 | 本当の価格ジャンプは4Kで起きる |
| 画像入力 | 1枚あたりおよそ$0.0011 | batchでも別計算 | 編集や参照画像が多いと効いてくる |
| Google Web / Image Search grounding | 月5000 promptまで無料、その後は1000 search queriesごとに$14 | 同じ考え方 | groundingを使うときだけ重要 |
| Free Tier | なし | なし | これは有料APIレーン |
一番きれいな予算ルールはこうです。Gemini 3 Pro Image Previewは「高価値タスク向けの有料プレミアムレーン」であって、日常のデフォルトではありません。 高い完成度、複雑な指示追従、grounding、multi-reference workflowが必要なときにだけProが効きます。Gemini画像API全体の料金を見たいなら Gemini画像生成の1枚あたりコスト: 最新の公式API価格 を、FlashとProをどう使い分けるかに集中したいなら Gemini 3.1 Flash Image Preview vs Gemini 3 Pro Image Preview を続けて読むのが自然です。
現在のGemini 3 Pro Image Preview公式API価格

公式の Gemini Developer API pricingページ は、このキーワードで特に誤解されやすい2点をすでに明確にしています。1つ目は、Pro Image PreviewはAPI側では無料ではない こと。2つ目は、1Kと2Kで出力価格が変わらない ことです。両方とも1枚$0.134で、4Kだけが$0.24へ上がります。
ここが重要なのは、Geminiの画像系全体がひとつの共通価格表で動いているわけではないからです。gemini-3.1-flash-image-preview は512、1K、2K、4Kで段階的に価格が変わりますが、Proは実質的に「1K/2K」と「4K」の二段構えです。古いスクリーンショットや、Nano Banana Proというブランド名だけで値付けしている外部ページを見ていると、この点で非常にずれやすくなります。
| Gemini 3 Pro Image Previewの現在の公式価格 | Standard | Batch | なぜ重要か |
|---|---|---|---|
| 1Kまたは2K出力 | 1枚$0.134 | 1枚$0.067 | ほとんどのPro workflowで見るheadline価格 |
| 4K出力 | 1枚$0.24 | 1枚$0.12 | 高解像度のプレミアムレーン |
| Image input | 1M input tokenあたり$2、入力画像1枚でおよそ$0.0011 | batchでもinputは別計算 | editingやreference-heavy taskで意味を持つ |
| Google Web / Image Search grounding | 月5000 promptまで無料、その後は1000 search queriesごとに$14 | 同じ考え方 | groundingを使う場面だけ影響 |
| Free Tier | なし | なし | これは有料APIルート |
公式の image generationガイド も、何にお金を払っているのかを補足してくれます。Googleは gemini-3-pro-image-preview を professional asset production 向けとして位置付け、1K、2K、4K、10種類のaspect ratio、そして 最大14枚のreference image をサポートすると説明しています。つまり、この価格は「Gemini imageの行がひとつ増えた」というより、Googleの現行プレミアム画像レーンの価格と読むべきです。
加えてpricingページは、previewモデルはstableになる前に変わる可能性があり、rate limitも厳しめだと明記しています。公開価格は明確でも、実運用ではstable SKUより少し慎重に扱うのが自然です。
この価格を実際の予算に落とすとどう見えるか
Proの予算計算は、まずトークンではなく画像枚数で考え、そこに必要なworkflow extrasだけを足す方が実務的です。plain text-to-imageであれば、支払いの大半は出力画像側で決まります。image inputやgroundingも本物のコストですが、目立って効いてくるのはeditingやmulti-referenceのような場面です。
基本の式はこれで十分です。
プロジェクトのコスト = 画像枚数 × 出力単価
典型的なボリュームで見ると、だいたい次の通りです。
| ルート | 100枚 | 1000枚 | 10000枚 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| Pro 1K/2K standard | $13.40 | $134 | $1,340 | 低遅延でプレミアムな出力が欲しい |
| Pro 1K/2K batch | $6.70 | $67 | $670 | 待てるなら同じレーンを安く使える |
| Pro 4K standard | $24 | $240 | $2,400 | 高解像度の完成品 |
| Pro 4K batch | $12 | $120 | $1,200 | 非リアルタイムの4K大量生成 |
この表だけでも、かなりの混乱は解けます。たとえば1Kまたは2KのPro outputを1000枚作るなら、standardで約 $134。同じ仕事が非同期でよければ、batchで $67 です。4Kでは差がもっと見えやすく、1000枚で $240 と $120 になります。
ただし、headlineより少しだけ現実の請求が上振れする理由も知っておいた方が安全です。
- 参照画像や編集用の入力画像は、現在の公開換算だと 1枚あたり約$0.0011
- groundingは無料枠を超えると 1000 search queriesあたり$14
- 1回のユーザーリクエストが複数の検索クエリに分かれることもあるので、prompt数だけでは読めません
それでも、Proが高く見える主因はoutput単価そのものです。だから予算を組む順番はこうなります。
- その仕事に本当にProが必要かを決める
- 1K/2Kで足りるか、4Kが必要かを決める
- 低遅延が不要ならbatchを使う
- editing、reference、groundingがあるワークフローだけ追加コストを足す
この順番で見れば、Proは「分かりにくい価格」ではなく、「高いけれど役割が明確なレーン」になります。
API pricingとGemini Appsの利用枠は別物

ここが最も誤解されやすいところです。Gemini Developer API pricingページとGemini Appsのヘルプページは、同じ商品面を説明しているわけではありません。Nano Bananaという言葉が共通していても、ルールは別です。
API側 では、答えは gemini-3-pro-image-preview の従量課金であり、公式pricingページでは Free Tierなし です。
Gemini Apps側 では、Googleが Gemini Apps limits and upgrades にサブスク利用枠を出しています。2026年3月23日時点で、画像系として重要なのは次の内容です。
- Nano Banana 2 の画像生成と編集は、プランによって 1日20 / 50 / 100 / 1000枚
- Nano Banana Pro の redo images は、プランによって 1日50 / 100 / 1000回
- これらの上限は変わることがあり、毎日リセットされる
これは「Geminiアプリ内でどれだけ使えるか」という問いには役立ちますが、Gemini Developer APIの料金表とは別物です。プロダクト側のAPI予算にそのまま持ち込むと、かなり危険です。
だからNano Banana Proというブランド名だけで書かれたページは、しばしば読む側を迷わせます。App usageの話なのか、API billingの話なのか、あるいはサードパーティの料金なのかを明示しないまま「価格」だけを出すと、読者はどのsurfaceを見ているのか自分で推測するしかなくなります。
ここで先に分けてしまうと整理が一気に楽になります。
- Gemini Appsの利用枠
- Gemini Developer API pricing
- Vertex AI pricing
- 外部プラットフォームの料金
アプリ側の答えが欲しいならhelp pageを見る。プロダクト予算ならAPI pricing pageを見る。外部プラットフォームはそのプラットフォームの価格であり、Googleのsource of recordではありません。
いつProに上げるべきか、いつFlashから始めるべきか

一番きれいな運用ルールは、「Proの方が上」という抽象論ではなく、「画像を失敗したときのコストが高いならPro」 です。
具体的には次のようなケースです。
- 読みやすいテキストを多く含むポスター、図解、editorial asset
- 手戻りコストが高いブランド向け最終成果物
- groundingが前提の画像ワークフロー
- 多数のreference imageや複雑なbriefを扱う案件
- 失敗したときの人手コストがモデル差額より高い仕事
そこまででなければ、たいていは gemini-3.1-flash-image-preview から始める方が合理的です。Google自身のimage generation guideはFlash Image Previewを go-to image generation model と呼んでいます。これは多くの外部ページより強いルーティングサインです。反復回数が多い仕事、高ボリューム生成、コストとスピードを重視するチームでは、Flashが正しいdefault routeになります。
なので、このキーワードの答えを「it depends」で終わらせるべきではありません。もちろん用途依存ですが、デフォルトは十分にはっきりしています。
- 新規ワークフローの多くはFlash Image Previewから始める
- Proは、高い完成度が実際にコスト差を回収できる仕事だけに使う
より深いモデル選択の話が必要なら、次は Gemini 3.1 Flash Image Preview vs Gemini 3 Pro Image Preview が自然です。もしすでにProを使う前提で、価格ではなく導入手順を見たいなら、このリポジトリには日本語版がないため、明示的な英語fallbackとして Gemini 3 Pro Image Preview tutorial for Vertex AI Studio and Google AI Studio を参照する形になります。
Previewの注意点、Vertexの一致、古いページがずれる理由
このキーワードがややこしい理由のひとつは、「Gemini 3 Pro」という呼び方が十分に正確ではないことです。Googleの現行modelsページには gemini-3-pro-image-preview がアクティブなimage modelとして残っていますが、同じページで gemini-3-pro-preview は 2026年3月9日 に停止したと案内されています。こちらは別のtext modelです。-image- を落としてしまうと、ステータス、価格、移行先の話が一気に崩れます。
公開時期の文脈も重要です。Googleのchangelogでは gemini-3-pro-image-preview は 2026年1月8日 に記録されています。これが、古いGemini image pricing pageが「完全に間違いではないのに今は使いにくい」理由でもあります。古いpreview名を前提にしたページ、Nano Bananaブランド中心のページ、Flash 3.1がデフォルトになった後のページが混在しているからです。価格をいつ確認したのか書いていないページは、まだ完成していません。
Vertex AIについては、いま役に立つ修正があります。2026年3月23日時点で確認した Vertex AI pricingページ は、Gemini Developer API pricingページと 同じheadline料金 を出しています。運用体験が同じとは限りませんが、少なくとも「Vertexの方が別の公開単価を出しているはず」と考える必要はありません。
一方、慎重さが必要なのはrate limitsです。Googleのrate limitsページでは、requests per dayは Pacific Timeの深夜0時 にリセットされ、アクティブな制限は AI Studio で確認すべきだと説明されています。pricingページでもpreviewモデルはより厳しいlimitを持つ可能性があると書かれています。つまり、「自分のアカウントで今どれだけ流せるか」が必要なら、古いブログの表ではなくAI Studioを見るべきです。
コミュニティの報告も無視すべきではありません。たとえばGoogle AI Developers Forumには、gemini-3-pro-image-preview の2K出力指定に関する現在のスレッドがあります。これは公式docsを覆すものではありませんが、preview capabilityが方向として正しくても、SDKレベルではまだ粗さが残り得ることを示しています。
もし次に知りたいのが単価ではなくスループットやquotaなら、このリポジトリ内では英語fallbackの Gemini API rate limit explained が最も近い補助ページです。
FAQ
Gemini 3 Pro Image Previewに無料のAPI tierはありますか。
ありません。2026年3月23日時点で、Googleの公式Gemini Developer API pricingページでは gemini-3-pro-image-preview のFree TierはNot availableです。
Gemini 3 Pro Image Previewで1000枚作るといくらですか。
現在の公式output料金では、1K/2Kのstandardで約 $134、1K/2Kのbatchで $67、4K standardで $240、4K batchで $120 です。ここではoutput costのみを見ています。
Vertex AIはGemini Developer APIより安いですか。
少なくとも本文で確認した現在の公開価格表ではそうではありません。両方とも同じheadline料金を載せています。
Gemini Appsの利用枠をAPI料金として計算できますか。
できません。Gemini Appsの利用枠は別のconsumer surfaceであり、pay-as-you-go API billingとは別です。
いつProに上げるべきですか。
画像を失敗したときのコストがモデル差額より高いときです。ブランド向け最終成果物、text-heavy diagram、grounded workflow、複雑なmulti-reference taskが代表例です。
結論
この問いの最良の答えは、「ひとつの数字」ではなく「ひとつの価格と、ひとつのルーティングルール」です。
2026年3月23日時点で、gemini-3-pro-image-preview の公式Gemini Developer API価格は 1Kまたは2Kが1枚$0.134、4Kが1枚$0.24 で、batchではその半額 です。このモデルに Free Tierはありません。高価値な画像仕事に対してプレミアムレーンが必要なら、予算計算は比較的単純です。逆に、大半の仕事のdefault routeを探しているなら、まずはFlash Image Previewから始め、本当にProの価値が差額を正当化する場面だけを上げる方が堅実です。
