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Gemini 3.8 Flash APIガイド:モデルID・料金・仕様・移行

A
5 min readAPIガイド

Gemini 3.8 Flashは`gemini-3.8-flash`としてGA公開されました。入力1M、出力65k、主要なエージェント機能に対応し、2026年のStandard料金は$0.75/$3.75です。

Gemini 3.8 Flashの日本語APIガイド表紙で、正式ID、仕様、ツール、料金、最初の呼び出しと移行判断を表示

Googleは2026年9月2日、Gemini 3.8 Flashを一般提供(GA)しました。Gemini Developer APIの正確なモデルIDは gemini-3.8-flash です。Googleは、長期間のソフトウェア開発、自律エージェント、複雑な企業処理に向けた最も高性能なFlashと説明しています。

新しい安定版Flashの第一候補ですが、稼働中の3.7をすべて即時に置き換える必要はありません。2026年末までは3.7と同じStandard料金で、2027年1月1日から倍になります。自社処理の成功率、レイテンシ、token、採用できた結果1件当たりの費用で判断します。

公式仕様

公式モデルページの内容は次のとおりです。

項目Gemini 3.8 Flash
model IDgemini-3.8-flash
状態Stable / GA
入力text、image、video、audio、PDF
出力text
入力上限1,048,576 token
出力上限65,536 token
thinking levellowmediumhigh
利用方式Standard、Batch、Flex、Priority

画像、動画、音声を理解できますが、画像や音声を生成するモデルではありません。Live APIにも対応しません。メディア出力やリアルタイム音声には専用モデルが必要です。

対応ツールと非対応機能

context caching、code execution、file search、function calling、structured output、Search/Maps grounding、URL context、Previewのcomputer useに対応します。

実装で重要な制限は3点です。

  • minimal thinkingはエラーになり、lowmediumhighのみ対応します。
  • image generationとaudio generationは非対応です。
  • Live APIは非対応です。
Gemini 3.8 Flashの実装判断、対応ツールと非対応機能、料金、Interactions API、3.7からの移行をまとめた日本語ガイド
Gemini 3.8 Flashの実装判断、対応ツールと非対応機能、料金、Interactions API、3.7からの移行をまとめた日本語ガイド

grounding、cache storage、computer use、各利用方式は条件や課金単位が異なるため、機能一覧だけで費用を決めないでください。

料金

Google公式料金は100万token当たりの米ドルで、出力にはthinking tokensが含まれます。

方式2026年末までの入力2026年末までの出力2027年以降の入力2027年以降の出力
Standard$0.75$3.75$1.50$7.50
Batch$0.375$1.875$0.75$3.75
Flex$0.375$1.875$0.75$3.75
Priority$1.35$6.75$2.70$13.50

StandardとPriorityにはfree tierが表示され、BatchとFlexにはありません。cacheとgroundingは別料金です。入力単価ではなく、入力 + thinking/出力 + ツール + grounding + cache + 再試行 を採用結果1件当たりで測ります。

最初のAPI呼び出し

現在のテキスト生成ガイドはInteractions APIを使用します。

python
from google import genai client = genai.Client() interaction = client.interactions.create( model="gemini-3.8-flash", input="このデプロイ計画の失敗条件を確認してください。", ) print(interaction.output_text)

RESTでは次のように呼び出します。

bash
curl -X POST "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/interactions" \ -H "x-goog-api-key: $GEMINI_API_KEY" \ -H "Content-Type: application/json" \ -d '{"model":"gemini-3.8-flash","input":"このデプロイ計画の失敗条件を確認してください。"}'

比較する場合は thinking_level、tool、timeoutを固定します。thoughtsやtool stepsが混ざる処理では便利なtextフィールドだけでなく、完全な応答構造を扱います。

Gemini 3.8 Flashの段階導入、モデル設定、アプリケーション構成、利用方式と監視指標を整理した日本語の実装設計図
Gemini 3.8 Flashの段階導入、モデル設定、アプリケーション構成、利用方式と監視指標を整理した日本語の実装設計図

3.7 Flashから移行すべきか

9月2日のrelease notesは3.8をGAとし、3.7をprevious-generationと説明しました。ただし、これはGoogleの位置付けであり、自社処理での独立した勝敗ではありません。

通常入力、長文、structured output、tool failure、安全上の拒否、複数ターンを含む固定セットで比較します。初回成功率、tool callの正確さ、P50/P95、token、再試行、安全上の失敗、採用結果1件当たりの費用を記録し、IDは設定で切り替えられるようにします。小さなcanaryから始め、3.7へのrollbackを残してください。

Flash-LiteやProを含む広い選択は、別記事のGeminiテキストモデルガイドで扱います。本記事は3.8 Flashの仕様、接続、移行だけを担当します。

結論

gemini-3.8-flash は現在呼び出せる安定版です。長期間のソフトウェア開発、自律エージェント、複雑なtool use、大きなcontextで評価する価値があります。2027年の料金変更を予算に入れ、実測で改善した処理から段階的に移行してください。