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Claude Mythosは一般公開された?使える組織と申請方法

Mythos 5.1に個人向けの窓口はなく、組織もセキュリティやライフサイエンスの審査制プログラムなどを通す必要があります。日本の組織が対象になるかは公表されていません。

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AI Free API Team
•••24 分で読めます•AIモデルガイド
一般提供のFable 5.1と審査制のMythos 5.1を、光る台座に並んだ同じ形の2つのブロックで示した表紙

2026年9月24日時点で、Claude Mythosは一般公開されていません。現行版のClaude Mythos 5.1は審査制のアクセスプログラム(trusted access programs)を通じてだけ提供されており、AnthropicのMythosのページによると、現在の提供先は米国の一部組織に限られています。公式ページに、個人向けの申し込み窓口やウェイトリストの案内はありません。

「Mythos級のモデルが一般公開された」というのは、Fableのことです。Anthropicは9月1日の発表で、Claude Fable 5.1とMythos 5.1は同じモデルで、違いは安全対策の水準だと説明しています。Fable 5.1は承認なしで、Claude APIや主要クラウド、ClaudeアプリのPro・Max・Team・Enterpriseプランから使えます。一方、Mythos 5.1の価格(100万トークンあたり入力$10・出力$50から)やモデルIDが公開されていても、承認のないアカウントから呼び出せるわけではありません。

立場ごとの公式の経路と次の行動は、次のとおりです。

あなたの立場Mythos 5.1を使う公式の経路次の行動
個人(Claude.aiのFree・Pro・Max)、一般のAPI利用者なしPro・MaxプランかAPIで、承認不要のFable 5.1を使う
防御的セキュリティを担う組織Cyber Verification Program(CVP。Mythos級モデルは「近い将来」追加予定)CVPの申請窓口か関心登録フォームから申し込む。当面はFable 5.1でソースコードの脆弱性を調べる
ライフサイエンスのチーム・研究機関(Enterprise・Team・APIの組織)Life Sciences Verification Program(LSVP。9月17日開始のベータ版)組織の管理者が申請フォームを送る
Claude Enterpriseの顧客Claude Security(コードの脆弱性スキャン。Mythos 5.1で動くが、モデルの直接利用ではない)管理者が管理コンソールで有効にする
Project Glasswing(防御的セキュリティの業界横断の取り組み)経由で使いたい法人承認済み顧客への提供Anthropic、AWS、Google Cloudのアカウント担当に連絡する

Claude Security以外の経路は審査制で、フォームを送っただけでは承認されません。日本の組織が対象になるかは公式に示されておらず、個別の審査で決まります。

Mythos 5.1とFable 5.1は同じモデル、違いは安全対策

Mythos級のモデルはサイバーセキュリティと生物学での能力が高く、攻撃にも防御にも使える(デュアルユース)ため、Anthropicはサイバー攻撃や危険な兵器の開発に悪用されるおそれがあるとしています。そこで、一般提供する版には安全対策をかけてFable 5.1とし、審査を通った組織には用途に合わせて対策を緩めたMythos 5.1を出す、という分け方をしています。

項目Fable 5.1Mythos 5.1
提供方法一般提供(承認不要。アプリはPro・Max・Team・Enterpriseプラン)審査制プログラム経由のみ
APIのモデルIDclaude-fable-5-1claude-mythos-5-1
料金(100万トークンあたり)入力$10、出力$50(キャッシュ読み取り$0.25)入力$10・出力$50から
サイバーセキュリティソースコードの脆弱性の特定は可能。ペネトレーションテスト、エクスプロイトの作成、バイナリ解析による脆弱性スキャンはOpusモデルに回される審査を通った防御側の組織向けに対策を緩める
生物学・化学研究開発に関わる質問はOpusモデルに回されるLSVPの許可に応じて生物学分野の安全判定を緩める
データ保持30日間(ゼロデータ保持はAnthropicの個別の許可が必要)既定で30日間の保持への同意が必要

2026年9月24日時点。出典はMythosのページ、9月1日の発表、Claude Fable 5.1の開発者ドキュメント。

Mythos 5.1が必要になるのは、Fable 5.1の安全対策で止められる仕事をする場合です。たとえば防御側のペネトレーションテストやエクスプロイトの検証、創薬や基礎研究での生物学の質問がこれにあたります。それ以外の用途なら、Fable 5.1で同じモデルの能力を使えます。Fable 5.1の生物学の安全対策は、Fable 5の公開時に比べて無害な質問に反応する頻度が85%下がっており、初歩的な生物学や医療の質問で止められることは以前より少なくなっています。

Fable 5.1でできること、Opusモデルに回される作業、Mythos 5.1を使うための審査制プログラムを3列で比べた図

なお、4月のPreview時代に示されていた100万トークンあたり入力$25・出力$125は、Project Glasswingの参加組織向けの研究プレビュー価格で、現在の料金ではありません。

データの扱いは両モデルで共通です。Fable 5.1とMythos 5.1はプロンプトと出力を30日間保持する「Covered Models」に指定されており、ゼロデータ保持(ZDR)の契約がある組織でも、Anthropicが明示的に認めない限りZDRのままでは使えません(Covered Modelsのデータ保持)。顧客自身のクラウドにデータを置くEnterprise Frontier Safeguards(EFS)が2026年秋から段階的に提供される予定で、それまでは対象の顧客に限りFable 5.1をZDRで使えます。

個人・一般の開発者が今使えるもの

個人のアカウントからMythos 5.1を選ぶ方法はありません。Claude.aiのFree・Pro・Maxでも、一般のAPIアカウントでも同じです。ライフサイエンス向けのLSVPについては、将来は個人のPro・Maxにも広げる方針が発表されていますが、時期は示されていません。

代わりに使えるのはFable 5.1です。

  • APIで使う:モデルIDはclaude-fable-5-1で、Claude API、Amazon Bedrock(anthropic.claude-fable-5-1)、Claude Platform on AWS、Google Cloud、Microsoft Foundryで利用できます。キャッシュ料金や推論ブロックの扱いなど移行時の注意点は、Claude Fable 5.1:料金・API変更・移行ガイドで確認できます。
  • Claude.aiやClaude Codeで使う:AnthropicのFableのページが挙げる提供対象はPro・Max・Team・Enterpriseの各プランで、Freeプランは含まれていません。Pro・Maxでの週間枠や追加料金の扱いは、Claude Fable 5.1の利用上限:週間枠・追加料金・モデル切り替えの確認方法で確認できます。
  • セキュリティ業務で使う:Fable 5.1はソースコードから脆弱性を見つける用途に使えます(エクスプロイトの作成は不可)。安全対策に止められた依頼は、ほとんどのClaudeアプリでOpusモデルに自動で回され、回された分にFableの料金はかかりません。APIで同じように処理するには、フォールバックの設定が必要です。
  • 費用を抑えたい:Claudeのドキュメントのモデル一覧は、多くの用途ではまずClaude Opus 5.5(100万トークンあたり入力$4・出力$20)から始め、難しい推論や長時間のエージェント作業、またはOpus 5.5のeffortを上げても評価が基準に届かない場合にFable 5.1を使うよう勧めています。料金と使い分けの詳細はClaude Opus 5.5とFable 5.1を比較:料金と使い分けにあります。

Anthropicが案内しているMythos 5.1の入手経路は、審査制のプログラムと承認済み顧客向けの窓口だけです。「Mythosが使える」とうたう非公式の仲介サービスは、そこに含まれていません。

企業・組織がMythos 5.1を使うための4つの入口

組織向けの入口は、用途によって4つに分かれます。Claude Securityを除く3つは審査制で、フォームの送信や問い合わせをした時点で使えるようになるわけではありません。

防御的セキュリティ:Cyber Verification Program

Cyber Verification Program(CVP)は、防御目的のセキュリティ業務向けに、サイバー関連の安全対策を緩めたモデルを提供する審査制のプログラムです。現在提供されているのは一部のOpus・Sonnet系モデルで、Mythos級モデルは「近い将来」加わると9月1日の発表で予告されています。時期は公表されていません。

対象として想定されているのは、Fable 5.1の安全対策(ペネトレーションテスト、エクスプロイトの作成、バイナリ解析による脆弱性スキャンの制限など)に業務が影響される防御側の組織です。申し込み先は2つあります。9月1日の発表がリンクしているCVPの申請窓口と、MythosのページがリンクしているMythosアクセスの関心登録フォームです。フォームには「組織が対象になりうる場合に詳細を知らせる」とあり、どちらから申し込んでも承認が約束されるわけではありません。連絡を待つ間も、ソースコードの脆弱性の特定ならFable 5.1で進められます。

ライフサイエンス:Life Sciences Verification Program

Life Sciences Verification Program(LSVP)は、2026年9月17日に始まったライフサイエンスの専門家向けの審査制プログラムです。創薬、基礎研究、臨床開発、製造など、一般提供のFableではブロックされる作業に、生物学分野の安全判定を緩めたMythos・Opus・Sonnetのモデルを使えるようにします。ベータ版で、最初はチームや研究機関が対象です。

申請の前に、次の条件を確認してください。

  • 対象はClaude Enterprise、Team、Claude Platform(API)の組織です。申請ページによると、Free・Pro・Maxは現在対象外です。
  • 使えるのはAnthropic自身のコンソール経由のAPI利用と、Claude Enterprise・Teamです。AWSやGoogle Cloudなど他社のプラットフォームではまだ使えません。
  • ベータ版の間は、BAA(米国の医療情報保護法HIPAAに基づく契約)を結んだ組織では使えません。
  • LSVPの通信は30日間保持され、申請した用途から外れた使い方がないか監視されます。サイバー関連の安全対策はそのまま残ります。

申請の流れは次のとおりです。

  1. 組織の管理者が申請フォームで関心を登録します。送信しても参加は保証されません。
  2. Anthropicが、研究実績、セキュリティ基準、研究倫理の監督体制を審査します。
  3. 認められたら、用途に合わせてStandard UseかHigh-risk Useの許可(grant)を申請します。
Standard UseHigh-risk Use
付与の単位チーム全体1件の研究プロジェクト(追加の許可)
更新年1回6か月ごと
内容生物学分野の安全判定を緩めたMythos 5.1とOpus・Sonnetのモデルライフサイエンス関連のブロックをすべて外す
Mythos 5.1での扱い対象追加審査を受けたごく一部の組織のみ

許可はClaude Science、Claude.ai、Claude Code、APIで使えます。ただしClaude.aiとClaude Codeでは当面、あらかじめ選んだ既定の許可だけが適用されます(Claude CodeをAPI認証で使う場合を除く)。

Project Glasswingとクラウド経由の承認

Claudeの開発者ドキュメントは、Mythos 5.1を「Project Glasswingの承認済み顧客」にだけ提供するとし、利用したい場合はAnthropic、AWS、Google Cloudのアカウント担当に連絡するよう案内しています。Project Glasswingは、重要なソフトウェアの脆弱性を防御側が先に見つけて直すために2026年4月に始まった取り組みで、参加する組織はAnthropicのセキュリティ要件を満たす必要があります。

クラウドのモデル一覧にMythosがあっても、それは承認を受けた顧客がそのクラウドから使えるという意味です。たとえばAmazon BedrockにはClaude Mythos 5のモデルカードがあり、モデルIDanthropic.claude-mythos-5、us-east-1リージョンのbedrock-mantleエンドポイント、サンプルコードまで載っています。しかし同じページには、用途がデュアルユースであるためアクセスは制限されていること、利用には提供元とのデータ共有(provider_data_share)へのオプトインが必要なこと、料金はAWS Marketplace経由で請求されることも書かれています。モデルIDとサンプルコードがあっても、承認のないアカウントからは呼び出せません。

Claude Enterpriseの顧客:Claude Security

Claude Enterpriseの組織は、モデル自体の承認がなくても、Mythos 5.1による脆弱性スキャンを使えます。Claude Securityはコードベースをスキャンし、検出結果を自ら検証したうえで修正パッチを提案するツールで、パッチは人がレビューして承認します。製品ページでは、Enterpriseの全顧客でスキャンがMythos 5.1で動くと説明されています。

始めるには、管理者が管理コンソールでClaude Securityを有効にし、GitHubのリポジトリを接続します。現在はパブリックベータ版です。

Mythos 5.1で動くのは、Claude.ai上のClaude Securityアプリで実行するスキャンだけです。Claude Code用のClaude Securityプラグインは、そのアカウントで使えるモデルで動きます。また、Claude Securityを使ってもMythos 5.1をAPIから呼び出せるようにはなりません。

日本の組織はMythos 5.1の対象になるか

日本の組織がMythos 5.1の対象になるかは、公式には書かれていません。判断材料になる事実は次の4つです。

  • 9月1日の発表と、9月24日時点のMythosのページでは、Mythos 5.1の提供先は現在「米国の一部組織」です。Anthropicは米政府と調整し、国内外のパートナーへできるだけ早く広げるとしています。
  • 6月2日の拡大で、15か国以上に拠点を置く約150の組織がGlasswingに加わりました。しかし6月12日の指令の後、Mythosへのアクセスが戻ったのは米国の一部組織からでした。
  • LSVPの発表と申請ページには、地域の条件は書かれていません。
  • Claude Securityの製品ページも、Enterpriseの顧客について地域の条件を挙げていません。

現時点では「日本からは使えない」とも「使える」とも言えず、個別の審査で決まると考えるのが妥当です。日本の組織が取れる行動は、自社に合う入口(CVPへの申し込み、LSVPの申請、アカウント担当への相談)に進むことと、結果を待つ間にFable 5.1や、Enterpriseの場合はClaude Securityで作業を進めることです。

Mythos PreviewからMythos 5.1まで:6月の全面停止の理由と再開

日付はいずれも米国時間です。

2026年4月から9月までのFableとMythosの提供状況を、提供前・一般提供・限定・停止の色分けで並べたタイムライン
日付できごと
2026年4月7日Project Glasswingを発表。未公開モデルのClaude Mythos Previewを、AWS、Apple、Google、Microsoftなどの立ち上げパートナーと、重要なソフトウェアを開発・保守する40以上の組織に提供
6月2日Glasswingを15か国以上の約150組織に拡大。各組織はAnthropicのセキュリティ要件を満たす必要がある
6月9日Fable 5とMythos 5を公開。同じモデルで、Fable 5は安全対策付きで一般提供、Mythos 5はGlasswingの一部パートナーのみ
6月12日米政府が輸出管理の指令を出し、米国の内外を問わず外国籍の人によるFable 5・Mythos 5の利用を停止。Anthropicは全ユーザーで両モデルを停止し、他のモデルは影響なし
6月26日米政府が承認し、その後、米国の一部組織でMythos 5の利用が再開
6月30日輸出管理が解除され、7月1日にFable 5を世界で再提供
9月1日Fable 5.1とMythos 5.1を公開。Mythos 5.1は審査制プログラム経由のみ
9月17日Life Sciences Verification Programを開始

6月の全面停止の対象はFable 5とMythos 5の両方で、ほかのClaudeモデルは使える状態でした。Anthropicによると、指令の書面に具体的な懸念は書かれておらず、Fable 5の安全対策を回避する手法の報告を政府が把握したことが発端でした。国籍をその場で確認する手段がなかったため、Anthropicは外国籍の利用者だけでなく全ユーザーで両モデルを止め、その後、報告された手法を防ぐ安全判定の仕組み(分類器)を加えてFable 5を再開しています。

よくある質問

Claude Mythosは一般ユーザーでも使えますか?

いいえ。2026年9月24日時点で、Claude.aiのFree・Pro・Maxや一般のAPIアカウントからMythos 5.1を選ぶ方法はありません。同じモデルに安全対策をかけたFable 5.1は、Pro・Max・Team・EnterpriseプランかAPIなら承認なしで使えます。Fableのページの提供対象にFreeプランは含まれていません。LSVPは将来Pro・Maxにも広げる方針ですが、時期は示されていません。

Mythosの申し込みフォームやウェイトリストはありますか?

個人向けはありません。組織向けには、防御的セキュリティ用のCVPの申請窓口とMythosアクセスの関心登録フォーム、ライフサイエンス用のLSVPの申請フォームがあります。いずれも送信は承認を意味しません。Glasswing経由の承認は、Anthropic、AWS、Google Cloudのアカウント担当が窓口です。

Claude Mythosの料金はいくらですか?

Mythos 5.1は100万トークンあたり入力$10・出力$50からで、Fable 5.1と同じ料金体系です。ただし承認がなければこの価格で使うことはできません。Preview時代の入力$25・出力$125は、Glasswing参加組織向けの旧条件です。

BedrockやGoogle Cloudの一覧にMythosがあれば使えますか?

いいえ。モデル一覧やモデルIDは、承認を受けた顧客がそのクラウドから使えることを示すだけです。BedrockのMythos 5はアクセスが制限されており、利用には提供元とのデータ共有へのオプトインも必要です。Mythos 5.1の問い合わせ先としてClaudeのドキュメントが挙げているのは、Anthropic、AWS、Google Cloudのアカウント担当です。

Mythos PreviewとMythos 5.1はどういう関係ですか?

同じ系列の新旧版です。Mythos Previewは2026年4月のGlasswing発表時の研究プレビューで、6月9日にその後継のMythos 5(claude-mythos-5)、9月1日にさらに後継のMythos 5.1(claude-mythos-5-1)が出ました。「Mythos Preview」の名前や$25・$125の価格で書かれた情報は、6月より前の条件です。

Claude CodeでMythosを使えますか?

一般のアカウントでは使えません。LSVPで承認された組織は許可をClaude Codeでも使えますが、当面は既定の許可だけが適用されます(API認証の場合を除く)。Claude Code用のClaude Securityプラグインはそのアカウントで使えるモデルだけで動き、Mythos 5.1によるスキャンはClaude.ai上のClaude Securityアプリに限られます。