迷ったらNano Banana 2を標準にしてください。同じタスクで文字、複雑な構図、人物・ブランドの一貫性、最終納品の検収に失敗したときだけNano Banana Proへ切り替えるのが実用的です。APIでは gemini-3.1-flash-image を基本にし、gemini-3-pro-image を条件付きの仕上げルートにします。
先に名前の混同も解消しておきます。Nano Banana 2 Lite は別モデルの gemini-3.1-flash-lite-image で、対応は1Kのみです。本記事は Nano Banana 2 と Nano Banana Pro の比較であり、2 Liteの料金や能力を2に置き換えることはできません。
図の読み方:用途から標準モデルを決め、目で確認できる失敗が起きた場合だけProへ上げます。モデル名だけで優劣を決めません。
| 作るもの | 最初の選択 | Proへ切り替える条件 |
|---|---|---|
| SNS素材、広告案、EC試作、量産、対話編集 | Nano Banana 2 | 仕上げ候補の文字・配置・一貫性が検収を通らない |
| メニュー、価格表、長文ポスター、密度の高い図解 | Nano Banana Pro | 方向性を捨てながら探す段階だけ2で始める |
| 商品画像、キャラクター、ブランドkey visual | Nano Banana 2 | 商品詳細、顔、色、スタイル、部分修正が繰り返し変わる |
| API製品の通常リクエスト | Nano Banana 2 | 価値の高い最終データに明確な検収エラーが出る |
2 Lite・2・Proの現行IDを分ける
Googleは2026年5月28日にGA版を公開し、対応するpreviewを6月25日に停止しました。現在のAPI IDは次の通りです。
- Nano Banana 2:
gemini-3.1-flash-image - Nano Banana Pro:
gemini-3-pro-image - Nano Banana 2 Lite(1Kのみ):
gemini-3.1-flash-lite-image
Gemini APIの更新履歴でGAとpreview停止日を確認でき、画像生成ガイドで現行モデルの能力を確認できます。gemini-3.1-flash-image-preview や gemini-3-pro-image-preview がコードに残っている場合は、比較より先に移行してください。停止済みendpointのエラーは、現在の画質や速度を示しません。
Gemini Appsは操作が異なります。公式ヘルプでは、対象の有料ユーザーが2または2 Liteで生成した後、結果メニューから Redo with Pro を選べます。Appsは結果単位の再生成、APIはmodel IDによる明示的なルーティングです。月額プランとAPI従量料金は別に考えます。
納品する解像度から料金を決める

1Kだけが正確に半額です。2Kと4Kの差は別なので、最終ファイルの解像度を決めてから見積もります。
2026年8月5日時点の Gemini Developer API公式料金 にあるStandard image output相当額は次の通りです。
| 出力サイズ | Nano Banana 2 | Nano Banana Pro | NB2のimage output削減率 |
|---|---|---|---|
| 0.5K | $0.045 | 非対応 | — |
| 1K | $0.067 | $0.134 | 50.0% |
| 2K | $0.101 | $0.134 | 約24.6% |
| 4K | $0.151 | $0.240 | 約37.1% |
「2はProの半額」が正確なのは1Kです。Proは1Kと2Kのimage output相当額が同じで、2は解像度ごとに価格が上がります。
表にはinput、text/thinking output、grounding、Batch/Flex/Priorityの違い、税、第三者routeの価格、再生成、人手修正は含まれません。2K画像を100枚作り、すべて1回で合格した場合の基礎image outputは、2が 100 × $0.101 = $10.10、Proが 100 × $0.134 = $13.40 です。
実務では次の式を使います。
検収合格1枚あたりのコスト =(総呼び出し費用 + 手直しコスト)÷ 検収合格枚数
2で価格や日本語を何度も直すなら、表示単価が高いProの方が合格1枚あたりで安くなる可能性があります。反対に40案から8案を選ぶ段階で全案をProにすると、捨てる案にもpremiumを払います。失敗した呼び出しが課金されるかはproviderとrouteの現行規則によるため、GoogleのStandard表だけでは判断できません。
画質は「何点か」ではなく失敗箇所で比べる
GoogleはGemini 3.1 Flash Imageを速度・効率・対話・高スループット向け、Gemini 3 Pro Imageをプロ向け資産制作のルートとして説明しています。これは2を標準にしProを条件付きで使う根拠になりますが、「2はProの95%」という全用途共通の品質スコアではありません。
同じprompt、参照画像、サイズ、検収条件で次の5点を確認します。
- 文字と数字:日本語、価格、日付、単位、改行、情報階層が正しいか
- 要素の関係:数、左右、前後、重なり、複数要素の位置が指示通りか
- 人物・商品・ブランド:顔、包装、Logo、配色、スタイルがシリーズで保たれるか
- 部分修正:1か所を直したとき、確定済みの部分まで変わっていないか
- 納品ファイル:実ピクセル、トリミング、細部、文字可読性が用途を満たすか
合格している仕事は2のままでよい
SNS、ブログ画像、広告案、EC試作、サムネイル、対話的な部分修正は、まず正しい方向を早く探す仕事です。Nano Banana 2は0.5Kから4Kに対応し、インタラクティブかつ高ボリュームな用途向けです。チェックに合格した結果を、Proという名称だけを理由に作り直す必要はありません。
Proは高価な失敗を直すために使う
長い日本語、メニューや価格表、複雑なフロー図、商品mockup、ブランドkey visual、印刷物、クライアント最終納品はProの役割が明確です。Gemini Appsの Redo with Pro も、文字レンダリングやインフォグラフィックで追加の詳細が得られる場合を挙げています。
ただしProも無検収にはできません。誤字、事実、細部、人物、配置が誤る可能性は残ります。「プロ資産向け」は用途の位置づけであり、正確性の保証ではありません。
他人の秒数より自分の処理時間を測る
Nano Banana 2が速度と高スループット向けであることは公式に示されています。リアルタイム性の高い編集や量産を2から始める理由にはなります。しかし、Googleは地域、アカウント、解像度、入力の複雑さ、負荷をまたいで使えるend-to-end SLAを公開していません。
「4〜6秒対10〜20秒」は特定条件の測定値にはなっても、すべての環境の保証にはなりません。0.5K〜4K、参照枚数、動画入力、編集の難しさ、thinking、Web/Image Search grounding、同時実行、429、再試行、地域、混雑で変わります。
同じクライアント、prompt種別、参照素材、出力サイズ、検収条件で両モデルを測ってください。P50とP95、429/再試行率、検収合格率を記録します。利用者が待つのは 待機 + 生成 + 再試行 + 確認 の合計です。返答が早くても3回作り直せば、完成までの時間とコストで負けます。
同じタスクを2段階で仕上げる

Proは全リクエストの終点ではなく、価値の高い候補で具体的な失敗が残ったときの切替先です。
第1段階:Nano Banana 2で方向と候補を作る
構図、色、文言の位置、バリエーションを2で固めます。この段階では不採用が出て当然です。SNS、ブログ、EC案、サムネイル、ローカライズ初稿の多くは、そのまま検収を通過できます。
第2段階:理由がある候補だけProへ
文字、要素関係、人物/ブランド、部分修正、実ファイルを確認します。重要な候補が失敗したら、prompt、参照画像、サイズ、検収条件を変えずProへ送ります。モデルと指示を同時に変えると、Proによって合格率が上がったのか判断できません。
Gemini Appsでは対象ユーザーが Redo with Pro を使います。APIでは通常リクエストを gemini-3.1-flash-image にし、文字や配置の検収に失敗した高価値assetだけ gemini-3-pro-image へ切り替えるルールを実装します。再試行回数は固定の正解ではなく、失敗コストとlive料金から決めます。
実際に使う入口で確認する
統合前に出力を比べるなら、YingTuで同じprompt・参照画像・検収条件を使って比較できます。表示価格は同サービスの現在のroute見積もりで、Google公式料金ではありません。credits、利用可能モデル、同時実行、failure billingはliveアカウントで確認します。
API gatewayが必要な開発者は、LaoZhang APIの現行画像モデルと接続情報を確認し、呼び出し前にlive model list、料金、アカウント規則を照合してください。Googleネイティブの機能・契約・請求が必要なら公式Gemini Developer APIを使います。次の疑問が料金なら Nano Banana 2を解像度別に見積もる、Proの価値なら 2登場後もProを使うべき条件を確認する へ進めます。
判断基準は一文で残せます。Nano Banana 2を標準の制作ラインにし、Nano Banana Proは目で確認できる失敗が残った場合のプロ向け切替先にする。 解像度、検収合格率、手直しコストで決めれば、「半額」「95%」「何秒」といった条件の違う数字に振り回されません。
