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2026年のGemini画像モデル比較:Lite・Nano Banana 2・Pro

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12 min readAI画像生成

現在の選択肢は3系統です。1Kラフを高速・低コストで作るならLite、一般的な生成と編集はNano Banana 2、複雑な最終制作はProが基準になります。

2026年のGemini画像モデル3系統:Lite、Nano Banana 2、Proの使い分け

2026年8月時点のGemini画像生成は、1つの「最新モデル」で全部を処理する構成ではありません。Nano Banana 2 Liteは速度とコスト、Nano Banana 2は汎用的な生成・編集、Nano Banana Proは複雑なプロ制作に軸足を置いています。

一方、以前は比較対象だったImagen 4は、Gemini Developer APIで2026年8月17日に提供終了日を迎えました。旧Nano Bananaも移行期間に入っています。今の選択は「ImagenかNano Bananaか」ではなく、現行3モデルのどこから始め、どの条件で上位経路へ移るかです。

Geminiの安定版3モデルをAPI ID、解像度、料金、アプリ内経路、移行日で比較
Geminiの安定版3モデルをAPI ID、解像度、料金、アプリ内経路、移行日で比較

今使える安定版IDを先に確認する

Googleの現行モデル一覧では、次の3つが安定版として掲載されています。記事やサンプルコードに残る愛称だけでなく、呼び出すIDまで確認することが重要です。

モデル安定版API ID向いている仕事選ぶ前に知る制約
Nano Banana 2 Litegemini-3.1-flash-lite-image1Kラフ、大量の候補、低遅延・低コストの対話操作複数参照画像や連続した複数回編集向けではない
Nano Banana 2gemini-3.1-flash-image通常の画像生成・編集、参照画像、文字、2K/4K納品単純な1K画像だけならLiteより高い
Nano Banana Progemini-3-pro-imageブランド、ローカライズ、複雑なレイアウト、精密な最終制作現行ファミリーで画像出力料金が最も高い

旧コードの gemini-3.1-flash-image-previewgemini-3-pro-image-preview は現行IDではありません。Googleの更新履歴では、両Preview endpointは 2026年6月25日に終了済みです。末尾の -preview を残したまま、新しい機能比較だけを読んでも実装は直りません。

アプリで見える名前とAPI IDは同じ表ではない

Geminiアプリでは、利用者がAPI IDを直接選択するわけではありません。現在のGemini Appsヘルプは、モデル設定と画像経路を次のように説明しています。

  • Flash-Liteを選ぶと、画像はNano Banana 2 Liteで処理される
  • FlashまたはProで通常の画像リクエストを行うと、Nano Banana 2を使う
  • 対象のGoogle AI Planに加入し、Proを選んだ利用者は Redo with Pro で再生成できる

ここでのプラン、国、言語、年齢、アカウント、利用上限は変動します。アプリでの「Pro」という表示を、そのまま gemini-3-pro-image のAPI契約や単価と考えることはできません。

Liteが強いのは、候補を捨てながら進む仕事

Nano Banana 2 Liteは2026年6月30日に公開されました。Googleは発表記事で、ファミリー最速・最安のモデルと位置づけ、text-to-imageの目安を約4秒、1K画像を約$0.034と紹介しています。これはGoogleによる公表値であり、地域や混雑、プロンプトが違う全リクエストの保証値ではありません。

向いているのは、サムネイルのラフ、絵コンテ、構図候補、短時間のアイデア展開、大量に作って大半を捨てる一次選考です。出力は1Kに限定されるため、用途が合えば予算も読みやすくなります。

ただし、完成までに何回直すかを無視すると判断を誤ります。Googleの画像生成ガイドは、Liteが複数の参照画像入力や連続した複数ターン編集に最適化されていないと明記しています。同じ人物、商品、空間を保ったまま局所修正を重ねるなら、最初の1枚が安くても、やり直しを含む総コストは下がらないことがあります。

Nano Banana 2は制作工程をつなぐ汎用モデル

gemini-3.1-flash-image は、Liteより高解像度なだけのモデルではありません。0.5K、1K、2K、4Kを扱い、画像生成から会話型編集、複数の参照画像、一貫性、文字を同じ経路で処理します。

商品画像で考えると違いが分かります。複数の実物写真を参照し、背景の一部を変更し、商品の形を保ち、承認後に2Kまたは4Kへ進むなら、必要なのは1回の安い生成より工程の連続性です。多くの新規API実装でNano Banana 2を出発点にしやすいのは、この中間工程まで含めて扱えるからです。

Liteを選ぶ明確な理由は大量・低遅延、Proを選ぶ明確な理由は高い制作精度です。そのどちらも決定的でなければ、Nano Banana 2から始めるのが自然です。

Proは「最終成果物の失敗コスト」で判断する

GoogleはNano Banana Proを、複雑なプロ向けビジュアル、高度なローカライズ、ブランド整合性、精密なクリエイティブ制御に使うモデルと説明しています。構図を生成前に整える思考プロセスを持ち、最大4Kまで出力できます。

Proの追加コストが意味を持つのは、画像内の文字が1字違うだけで使えない、パッケージの色やロゴがブランド規定から外せない、多言語展開でレイアウトまで崩したくない、といった仕事です。社内用のムードボードや最初の20案では、Liteや2で方向を決めてから、少数の採用候補だけをProへ渡すほうが合理的です。

これは公式の設計上の位置づけであり、独立した品質テストの順位ではありません。自社の商品、人物、日本語テキスト、ブランド素材を使い、誤字、同一性の崩れ、形状ミス、編集回数を同じ条件で確認してから本番経路を決めるべきです。

API料金は1回ではなく採用画像までで比べる

GoogleのDeveloper API料金表は、画像出力tokenから1枚相当の価格を示しています。以下は有料standardの画像出力部分で、入力、テキスト/思考、別料金のgroundingは含みません。

モデル1K2K4KBatchの目安
Nano Banana 2 Lite$0.0336非対応非対応1K $0.0168
Nano Banana 2$0.067$0.101$0.151約$0.034 / $0.050 / $0.076
Nano Banana Pro$0.134$0.134$0.24現行料金表で契約を確認

Nano Banana 2には0.5Kの$0.045、Batchの約$0.022もあります。Batchは完了まで最大24時間かかり得るため、対話的な編集ではなく、準備済みの大量処理向けです。

1Kだけ見れば、Lite、2、Proはほぼ1倍、2倍、4倍です。しかし、採用画像1枚までに必要な生成回数で見ると順位は変わります。参照画像を保つためLiteで何度もやり直す、またはProで人手の多言語修正を1回省けるなら、リスト価格だけでは総費用を説明できません。

料金表では、これらDeveloper API画像モデルのfree tierは利用不可です。これはGeminiアプリの無料画像体験が存在しないという意味ではなく、AI Studioの試用と本番API課金が同じ契約だという意味でもありません。

Imagen 4と旧Nano Bananaは移行対象

Googleの提供終了スケジュールでは、imagen-4.0-generate-001imagen-4.0-ultra-generate-001imagen-4.0-fast-generate-001 はすべて 2026年8月17日に終了し、置き換え先は gemini-3.1-flash-image です。8月25日現在、Imagen 4を新規の選択肢として比較表に残すのは正確ではありません。

移行はモデル名の置換だけでは終わりません。GoogleのImagen移行ガイドによれば、Imagenは専用の画像生成メソッドを使い、Nano BananaはGeminiのcontent response内に画像partを返します。リクエスト、レスポンス処理、解像度、再試行、費用計測をまとめて見直す必要があります。

旧Nano Bananaの gemini-2.5-flash-image はlegacyとして残っていますが、最も早い提供終了日は 2026年10月2日です。現在の画像ガイドは、低コスト側の移行先としてNano Banana 2 Liteを推奨しています。既存実装は Nano Banana 2と旧Nano Bananaの違いを確認し、停止を待たずに移行してください。

Gemini画像モデルを候補探索、制作と編集、最終仕上げの3段階で選ぶ実践ワークフロー
Gemini画像モデルを候補探索、制作と編集、最終仕上げの3段階で選ぶ実践ワークフロー

3段階に分けると予算と品質を両立しやすい

すべてを1モデルで処理する必要はありません。Liteで候補を広げ、Nano Banana 2で参照画像と編集を含む本制作を進め、文字・ブランド・複雑なレイアウトが重要な最終候補だけをProへ回す方法があります。

速度と量が制約ならLite、参照画像・複数回編集・1K超の納品が必要ならNano Banana 2、最終成果物の小さな誤りが高くつくならProを検討します。APIの無料/有料境界を詳しく見るなら Gemini画像APIのfree tierと低価格ルート、アプリの利用回数が問題なら Nano Banana Proの利用上限へ進むと、別の課題を混ぜずに済みます。

Geminiのネイティブ画像モデルが生成する画像にはSynthIDが含まれます。モデルの優劣を決める機能ではありませんが、出所管理と公開前レビューには関係します。最後に比べるべきなのは、最初の1枚の価格ではなく、必要な編集を終えた採用画像のコストと、失敗した最終成果物の損失です。