gemini-3-pro-preview not found や 404 NOT_FOUND が出る場合、まず押さえるべき答えはひとつです。Google は Gemini 3 Pro Preview を 2026 年 3 月 9 日に停止しました。 そのため、旧モデル ID はもう有効な呼び出し先ではありません。直接の置き換え先は gemini-3.1-pro-preview です。すでに名前を変えたのに Vertex AI でまだ失敗するなら、次に確認すべきは API キーではなく location です。Google は現在、gemini-3.1-pro-preview を Vertex AI では global endpoint 専用 と案内しています。
このページでは、旧モデルの停止、正しい置き換え先、そして rename 後にも残る設定ミスを分けて説明します。急いでいる場合は、まず下の早見表と移行チェックリストを見てください。
要点速覧: すぐ直すための表
| 状況 | 今それが意味すること | 最速の修正 |
|---|---|---|
gemini-3-pro-preview が見つからない | 停止済みの旧モデルをまだ呼んでいる | gemini-3.1-pro-preview に変更する |
| AI Studio の古い prompt が失敗する | 保存済み prompt が旧モデルを参照している | モデル選択を gemini-3.1-pro-preview に変える |
| Vertex AI が rename 後も失敗する | モデル名は変えたが location を変えていない | GOOGLE_CLOUD_LOCATION=global を設定する |
| wrapper で古いエラーが出続ける | どこかに旧 ID が残っている | gemini-3-pro-preview を全検索する |
| preview をもう使いたくない | より安定した Pro 系 fallback が必要 | gemini-2.5-pro を使う |
gemini-3-pro-image-preview に変えようとしている | それは画像モデルであり、テキスト Pro の置き換えではない | 画像ワークフローでない限り使わない |
これはもはやリトライで解決する一時障害ではなく、モデルのライフサイクル変更です。
なぜ今 gemini-3-pro-preview が見つからないのか

公式情報は明確ですが、models ページ、deprecations、release notes、フォーラム告知に分散しています。実務上は次の順番で理解すると早いです。
| 日付 | 何が起きたか | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 2026年2月19日 | Google が gemini-3.1-pro-preview を公開 | 後継モデルが先に出た |
| 2026年2月26日 | Google が gemini-3-pro-preview を 3 月 9 日に停止すると告知 | 公式な移行猶予が始まった |
| 2026年3月6日 | 公式フォーラムで -latest alias 利用者への切り替え注意が出た | 一部ツールは停止前に挙動が変わった |
| 2026年3月9日 | deprecations で停止扱い、release notes で 3.1 への移行が明示された | この日以降、旧 ID は安全な呼び先ではない |
現在の models ページ には、Gemini 3 Pro Preview が 2026 年 3 月 9 日に停止されたという警告が表示されています。
ここで重要なのは、プロジェクトや API key、AI Studio の履歴が消えたわけではないことです。Google は公式フォーラムで、保存済み prompt やプロジェクト自体は残るが、gemini-3-pro-preview を指す参照がエラーになると説明しています。
正しい置き換え先: gemini-3.1-pro-preview と gemini-2.5-pro

多くのページは「3.1 に変える」としか言いません。しかし実際には、何を優先したいかで答えが分かれます。
| 目的 | 使うモデル | 理由 |
|---|---|---|
| Gemini 3 Pro の後継ルートに乗りたい | gemini-3.1-pro-preview | Google が指定する直接の後継 |
| Pro クラスを維持しつつ preview リスクを減らしたい | gemini-2.5-pro | より保守的で安定寄りの fallback |
| 画像生成・編集をしたい | gemini-3-pro-image-preview など | これは別の画像モデル系統 |
実務上は次のように考えるのが一番わかりやすいです。
- Gemini 3 系の最新 Pro ルートを維持したいなら
gemini-3.1-pro-preview - まずは安定して動く Pro を戻したいなら
gemini-2.5-pro
より広い比較は Gemini 3.1 Pro vs Gemini 2.5 Pro を参照してください。
似た名前のモデルを取り違えない
もっとも多いミスは、名前が似ている別モデルに飛んでしまうことです。
| モデル名 | 何か | いつ使うか |
|---|---|---|
gemini-3-pro-preview | 停止済み旧テキストモデル | もう使わない |
gemini-3.1-pro-preview | 現在の直接後継 preview | Gemini 3 Pro 路線を続けたいとき |
gemini-2.5-pro | 現役の安定 fallback | 安定性を優先したいとき |
gemini-3-pro-image-preview | 画像モデル | 画像生成ワークフローのときだけ |
gemini-3-pro-preview から gemini-3-pro-image-preview に変えるのは、テキストや coding ワークフローでは誤りです。
Surface ごとの修正ポイント
Gemini API / SDK
pythonmodel = "gemini-3-pro-preview" # 直接の置き換え model = "gemini-3.1-pro-preview" # 安定 fallback model = "gemini-2.5-pro"
AI Studio
古い prompt が突然失敗しても、まずプロジェクト消失を疑う必要はありません。保存済み prompt のモデル選択が旧 ID のままになっていないか確認してください。
Vertex AI
現在の Vertex AI 向け Gemini 3 ガイド は、gemini-3.1-pro-preview を global endpoint で使うよう案内しています。
bashexport GOOGLE_CLOUD_PROJECT="your-project-id" export GOOGLE_CLOUD_LOCATION="global" export GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=True
Wrapper や hidden default
次の場所にも旧 ID が残りがちです。
.env- wrapper の default
- CI/CD secrets
- 保存 prompt
- test fixture
- 管理画面の設定
bashrg "gemini-3-pro-preview"
実プロジェクト向け移行チェックリスト
| 手順 | 確認内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | gemini-3-pro-preview を gemini-3.1-pro-preview か gemini-2.5-pro に置き換える | まず停止済みモデルを消す |
| 2 | repo と config 全体を検索する | hidden default が残るとエラーが消えない |
| 3 | Vertex AI では GOOGLE_CLOUD_LOCATION=global にする | rename 後にもっとも多い第2障害 |
| 4 | 最小の request で再確認する | 複雑な prompt の前に到達性を確認できる |
| 5 | AI Studio prompt、スクリーンショット、runbook を更新する | 古い設定の再流入を防ぐ |
| 6 | 3.1 Preview と 2.5 Pro を実タスクで比較する | default をどうするか判断できる |
この順番を守る意味は大きいです。停止済みモデルの削除、hidden default の洗い出し、Vertex の global 確認という順に進めると、「旧モデル停止の問題」と「rename 後に出てきた別問題」を切り分けやすくなります。ここを飛ばして複雑な prompt や wrapper の挙動まで一気に疑うと、実際には移行が終わっていないだけなのに、新しいモデル自体が不安定だと誤解しやすくなります。
チーム運用では、ソースコードだけでなく実際の実行経路を単位に確認することも重要です。たとえば本番 API はもう gemini-3.1-pro-preview に切り替わっていても、夜間 batch、社内 notebook、評価ジョブ、管理画面から送る手動実行だけがまだ gemini-3-pro-preview を残していることがあります。この状態だと障害が断続的に見えますが、実際には複数の経路が別々に古い設定を持っているだけです。
そのまま使える移行例
Python
pythonfrom google import genai client = genai.Client(api_key="YOUR_API_KEY") response = client.models.generate_content( model="gemini-3.1-pro-preview", contents="TLS handshake をやさしく説明してください。" ) print(response.text)
Node.js
javascriptimport { GoogleGenAI } from "@google/genai"; const ai = new GoogleGenAI({ apiKey: process.env.GEMINI_API_KEY }); const response = await ai.models.generateContent({ model: "gemini-3.1-pro-preview", contents: "TLS handshake をやさしく説明してください。" }); console.log(response.text);
curl
bashcurl "https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-3.1-pro-preview:generateContent?key=$GEMINI_API_KEY" \ -H "Content-Type: application/json" \ -d '{ "contents": [ { "parts": [ { "text": "TLS handshake をやさしく説明してください。" } ] } ] }'
Troubleshooting: モデル名を変えたあとも失敗するときの見方

rename 後も失敗する場合、それをすべて同じ not found 問題として扱わないことが重要です。多くの場合、すでに別のエラーブランチに移っています。
1. endpoint / location の問題
Vertex AI ではここが最優先です。global になっているか確認してください。
2. どこかに旧参照が残っている
保存済み prompt、framework の default、queue の payload、古いテンプレートなどが原因になりがちです。
3. モデル系統を間違えた
画像モデルへ切り替えてしまうと、テキスト Pro の置き換えにはなりません。
4. いまは別の種類のエラーを見ている
正しい rename のあとに出る失敗は次のようなものかもしれません。
404 NOT_FOUND: path や surface が違う400 INVALID_ARGUMENT: body や parameter が違う503 UNAVAILABLE: 一時的な過負荷
rename 後にエラー種別が変わったなら、それ自体は前進であることが多いです。より広い診断は Gemini API エラーガイド を見てください。
もうひとつ実務上大切なのは、ライフサイクル変更のあとに「以前うまく動いていた設定」を正解扱いしないことです。今回のようなケースでは、古い社内メモや過去サンプルよりも、現在の models ページ、deprecations、Vertex AI ガイドのほうが優先されます。そうしないと、rename 後に露出した二次的な問題を shutdown そのものと混同しやすくなります。
さらに、実運用ではコード本体だけ直して終わりにしないことも重要です。prompt テンプレート、評価ジョブ、チーム向け wiki、管理画面の default 値などに gemini-3-pro-preview が残っていると、数日後に別ルートから同じ障害が再発します。今回の移行で本当にやるべきことは、旧モデルを「まだ選べる候補」から完全に外すことです。
大きめのプロジェクトであれば、移行期間だけでも「許可するモデル名」を1か所で明示する運用が有効です。そうすると、古い job や internal tool がまだ gemini-3-pro-preview を送ってきたとしても、自分たちのシステムの内側で早い段階に検知できます。外部 API の曖昧なエラーとして後から気づくより、移行漏れの場所をずっと追いやすくなります。
shutdown 問題が本当に片付いたかを最短で確認したいなら、同じ surface に対して最小のリクエストを 1 本だけ投げる方法が有効です。その最小テストが gemini-3.1-pro-preview や gemini-2.5-pro で成功するのに、本来のアプリだけがまだ失敗するなら、残っている原因は wrapper、prompt、endpoint、または保存済み設定のどこかにある可能性が高いです。
3.1 Pro Preview にすぐ上げるべきか
もともと Gemini 3 Pro Preview を使っていた理由が、Gemini 3 の最新 Pro ルートを追うことだったなら、gemini-3.1-pro-preview への移行は正しいです。ただし、すべてのチームがすぐにそれを default にする必要はありません。
安定動作を優先するなら gemini-2.5-pro のほうが保守的です。もし 3.1 に上げた後で timeout や overload が気になるなら、関連する追加トラブルシュートとして英語の Gemini 3.1 Pro timeout fix も参照してください。
ここで大切なのは、「直接の後継」と「最も安全な選択」が必ずしも同じではないことです。Google の公式置き換え先は 3.1 ですが、運用チームの都合によっては 2.5 Pro のほうが導入しやすい場合があります。この記事の目的は、その違いを曖昧にせず、読者が自分の制約に合わせて選べるようにすることです。
実際の移行では、先に gemini-2.5-pro で安定稼働を戻し、そのあとで gemini-3.1-pro-preview をベンチマークして default 昇格を判断するという二段構えもよく使われます。緊急復旧とモデル評価を同じタイミングで抱え込まないため、この進め方のほうが障害対応としては扱いやすいです。
FAQ
Gemini 3 Pro Preview は完全に終了しましたか?
はい。公式の deprecations ページでは 2026 年 3 月 9 日に shutdown 済みとされています。
gemini-3.1-pro-preview は公式の置き換え先ですか?
はい。deprecations と release notes の両方でそう示されています。
AI Studio の project や prompt は消えましたか?
いいえ。残るのは残ります。旧モデルを参照する設定だけがエラーになります。
Vertex AI が rename 後も失敗するのはなぜですか?
もっとも可能性が高いのは location です。現行ドキュメントは global を要求しています。
gemini-3-pro-image-preview に変えればいいですか?
画像ワークフローでない限り、いいえ。
preview を避けたい場合は?
gemini-2.5-pro を安定 fallback として使うのが現実的です。
結論
gemini-3-pro-preview not found はもう曖昧な問題ではありません。2026 年 3 月 9 日以降、旧モデルは停止済みです。Gemini 3 Pro の正式な後継ルートを続けたいなら gemini-3.1-pro-preview を使い、安定性を優先するなら gemini-2.5-pro を選んでください。そして Vertex AI で rename 後も失敗するなら、まず GOOGLE_CLOUD_LOCATION=global を確認してください。
